時たま屋 「ヘイ、いらっしゃい」 

プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明 24分~を見て

2021/03/25 07:19 投稿

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こんにちは

 前は番組の始まりから24分くらいのところまでを
見た感想を書いていました。
 その続きを見ながら、思ったことを書いていきます。

 庵野さんが番組スタッフの撮り方に思うところあって
番組スタッフとミーティングを取るところです。
 庵野さんが現れてローテーブルの前に座るんですが
椅子じゃないんです。座布団に座るんです。その時、
ひざを曲げる様子が年齢を感じました。
 やっぱり60歳なんですね。ひざが痛いのか、ひざに力が
入らないようになってきているのか、座る動作がもう
若くないんです。
 これがちょっとショックでした。
 庵野さんも、そうかもう若くないんだなあと。
庵野:「僕を撮ってもしょうがないときに、僕を撮っている。」
   「僕が中心になって動いているわけじゃないところ、
    スタッフがやっているところで、その人たちの戸惑いも
    面白いんです。」
    「いかに特殊なことをやっていて、僕の周りにいる人が
    困っているのがいいわけですよ。」
番組スタッフ「戸惑われている姿というのはかなり撮らせてもらって
    いるんです。」
庵野:「いや、足りないと思う。」
    「僕が何かを言うよりも、それはナレーションでいいので
    リアクションで見せるような感じ。」
    「今までで同じやつなら面白くないですから。」
 このやり取りは分かりませんでした。
 番組は番組スタッフが作るのだから、そこは番組スタッフ側の構想が
あるもので、言ってしまえばよその仕事なのではないかと思うんです。
 だからそこに庵野さんが言うのはなんでだろうと思うんです。
 もちろん庵野さんが出演するわけですから撮られ方に注文をつけたく
なることもあるでしょう。
 例えば、「ここは撮らないで」「ここは流さないで」
「あまり邪魔にならないで」とかなら普通にありそうですが、
「ここを撮れ、こっちを撮ってる場合じゃないだろう。その方が
番組が面白くなるから」と番組スタッフ側になって意見しているのは
何だろうと思いました。
 ただちょっと、最後の言葉「今までと同じやつなら面白くないですから」
で引っ掛かりました。
 今度の映画作りで庵野さんは絵コンテを作りませんでした。
 最初にできてしまうとスタッフは安心するとか、想像でやるなら
すぐに紙に描いて始めればいいとか、それをやらないで想像を超えた
物を作ろうとしています。
 つまり、今までと同じではないものを作ろうとしています。
 だから、今までと同じ作り方をしている番組スタッフがそばにいると
雑音になったんじゃないでしょうか。
 神経をとがらせてどうやったら今までと同じじゃない作り方ができるんだ?
と手探りのように作業を進めている邪魔になったんではないでしょうか。
 そこまでは考えすぎかもしれません。
 庵野さんは人に気を使うタイプのように思います。気を使ってないように
見えて、実はものすごく人のことを気にしているような人じゃないかと
思うんです。だから番組スタッフにももっと面白いことがありますから
それを撮りましょうよと言いたくなったのかもしれません。
庵野:「僕としては番組が面白くなってもらって、その結果映画も面白そうに
   見えてもらわないと困るんです。」
 と、そのあとで庵野さんが言っていますから、私の考えは考えすぎの
ようでした。

 役者の芝居にキャラクターをかぶせる処理をした映像が山ほどあります。
 その編集の様子が映りました。同じシーンでもたくさんアングルを変えて
写していた映像です。
 どのアングルで撮ったものと、次の場面を繋ぐかを編集しているのですが
スタッフが頭を抱えています。「わからない」
 アングルを変えて写したものが膨大にあり、中にはわずかに
アングルを変えた程度のものもありますから、だんだんわからなく
なってくるようです。

 庵野さんは、アニメの作り方はルーティンがあってそれはスタッフもよく
わかっている。それで新作を作ったらこれまでの映画と似たものが
もう1本できる。「僕はもうそれが嫌なんです。」と言っています。
 エヴァンゲリオンに携わってきた人ももう若くはないでしょう。
 その人たちにこれまで培ってきたルーティンを捨てて新しいことを
やろうとするのですから大変だろうと思います。
 さっきも見たように庵野さん自身もしゃがみ込む、立ち上がるで
ひざをかなりかばっている様子です。やっぱり年齢は体に表れているんです。

 30分ぶんのキャプチャーモーションで作った映像について
番組スタッフが質問をすると
庵野:「まあ いろいろやらなくちゃいけないなあと」
と答えています。
番組スタッフ:「今後は庵野さんがやられていく?」
庵野:「うん、もう時間がないから」
番組スタッフ:「皆さんのいいところを取っていくって感じですか」
庵野:「うーん。    いやわかんない。最初から構成しなおすんじゃ
    ないかな。」
 庵野さんってやっぱり優しい人だと感じました。庵野さんから
「もう時間がないから」って言葉が出るということは結構時間的に
追い込まれている状況じゃないかと思うんです。ピリピリしてるときじゃ
ないかと思うんですが、番組スタッフには丁寧に受け答えするんです。
 番組を面白くすることに協力しますよっていう姿勢を崩してない
ように思えました。

 さっきの「わからない」って言いながら編集していた部屋に庵野さんが
来ました。
庵野:「最初からやろうか」
ところが膨大なはずのアングルで撮った場面を見て
庵野:「うーん、つまんないなあ。普通過ぎる。」
と困っています。そして番組スタッフに向き直って話しだします。
庵野:「大丈夫ですか?変じゃない?」
   「番組作ってる人たちなんだから、手伝ってもらおうかな。
    何かアイディアあったら言ってください。」
 庵野さんもいっぱいいっぱいな感じです。映画スタッフだけでなく
よそのテレビ番組スタッフに助け舟を求めています。
 「生みの苦しみ」と言いますが本当に苦しいところですね。

 今回ドキュメントを受けようと思ったことについて食事を介しながら
話しています。
庵野:「商売のために」
 この言葉が庵野さんにとってどうなんでしょうねえ。
 たくさんのスタッフに働いてもらっているから、ちゃんとお金を出さなきゃ
いけないっていう、経営者をやってますよね。
 庵野さんが経営者をやるのってどうなんでしょうねえ。
 エヴァンゲリオンも経営者だから金になる映画を作ってるんじゃ
ないでしょうか。
 ほんとは庵野さんシンゴジラを作ってる時が楽しかったんじゃないで
しょうか。つぎのシンウルトラマンを作りたくてしょうがないのでは
ないでしょうか。
 だけど、自分のやりたいことだけじゃなくてお金になることを
ちゃんとしなきゃいけないからエヴァンゲリオンを映画にするし
ドキュメントの取材も受けてるんじゃないでしょうか。
庵野:「謎のままだと置いていかれちゃう。面白いですよっていうのを
   ある程度出さないと、うまくいかないんだろうなっていう
   時代かなって。
   謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなってきている。」
 これは庵野さんだけでなく映画を作っている人の悩みでしょうね。
 見ている人たちが、その人たちの経験に重ねていろいろ考えて
その人だけの感じ方をして感動してほしいって作り方をしているのに
ちゃんとした説明がない、面白くないって言われる時代になっちゃったって
そんなこともこの言葉にあるんじゃないでしょうかねえ。
 多分、高畑さんや宮崎さんも同じこと思ってるんじゃないでしょうか。

 その番組スタッフとの食事のあと、庵野さんは編集室に籠るようになった
そうです。
 スタッフに新しいものを求めて追い込んだ分、今度は自分がやらなきゃって
ところでしょうか。

 ここまでで始まって33分程度です。
 昨日描いたところから10分くらい進みました。
 残りはまた書きます。 

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