そうめん流し

【F1】イタリアGP雑記

2016/09/05 10:43 投稿

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 長かった欧州ラウンドの最終戦は超高速サーキットのイタリア・モンツァ。スパと違いストップ&ゴーの毛色の強いサーキットな上、直線とシケインしかないため、おそらくカレンダーで最も空力が度外視(完全に無視はできないが)されるサーキットとも言えよう。ここほどエンジンの性能が試されるサーキットもないため、夏休み後のPUにおける勢力図がはっきりと現れることとなる。
 
【予選】
 やはりメルセデスとフェラーリは予選モードになると格段にレベルが上がる。スパでは好調だったホンダPUも、ここではまったく太刀打ちできなかった。Q3はほとんどがメルセデスPU。やはり強い。だが、意外にもフェラーリがメルセデスのタイムに喰らいついていた。新型PUの効果があったと見るべきか。また、昨年はボロボロだったレッドブルがメルセデス、フェラーリの後ろにつけているのも驚きだ。ルノーとホンダ、そこまで性能に差はないと思われているが、どこでこれほどの差がついたのか。それについての予想は後述。

【決勝】
 実は軽く寝落ちをしてレースの半分を観れていないという失態を犯してしまった筆者。いつの間にかロズベルグが先頭を走っているのに驚きながら、気を失っていた間の空白時間の情報収集。はたして、スタートでどうやらハミルトンがまたしても失敗して後退していたようだ。ここのところスタートが良くなっていただけにこのミスは手痛いものとなった。ロズベルグに優勝は明け渡してしまったものの、それでも2位までマシンを持ってきた冷静なレース運びは見事と言うほかない。まだまだハミルトンには精神的に余裕がある。
 母国GPフェラーリもベッテルが3位で表彰台へ。ティフォシとしたら、本当はライコネンとのダブル表彰台を見たかったであろうが、メルセデス・ハミルトンが速すぎた。それにしてもイタリア語でちょろっと挨拶をしただけで手のひら返しのティフォシたち、それでいいのか――と思ったが、我々も「ニホンノミナサン、コンニチワ!ニホンサイコウデス!」などと日本語で言われたらコロッと落ちてしまうので人のことは言えないのである。
 でもロズベルグもハミルトンも日本語で挨拶する姿が想像できない。

【マクラーレン・ホンダ】
 フリーではいいタイムを記録していたものの、やはり予選になると大きな溝をあけられてしまった。ところが、予選におけるホンダの最高速はアロンソ6番手(352.4km/h)、バトン13番手(351.3km/h)と、実はそんなに遅くない。ではなぜ直線で差ができてしまうのか。考えられることの一つとしては、高速ギアでの加速の鈍さが上げられる。レギュレーションでギア比が1回しか変えられない(実質モナコ用)ため、極端な話、ハンガロリンクでもモンツァでも同じギア比で走らなければならない。
 さて、マクラーレンが得意と自称しているサーキットは低中速サーキットが多い。よってギア比は必然的にそういったサーキットで力を発揮できるように設定している可能性が高い。立ち上がり初速重視のギア比となると、1~5速あたりの低速域がタイトになり、6~8速までの高速域がワイドになっていると思われる。直線が短いコースなら最高速への到達が速いが、モンツァのように長いサーキットになるとワイドな高速域のせいで最高速への到達が他より遅れてしまう。メルセデスがストレートの中間あたりで頭打ちになっている中、ホンダはストレートエンド付近でようやく上限に、といった状態になっているのではないか。最高速のわりにストレートでメルセデスPUから離されていたのは、そういった面も大きいのであろう。
 幸いにも今後はモンツァのようなストレート全振りのサーキットはなく、アロンソも言うようにシンガポールやオースティン、アブダビと言った得意とするサーキットが多いため、今後の競争力に期待するとしよう。

【おわりに】
 さて、ハミルトンの予想外のスタートミスにより、ロズベルグとハミルトンの差はわずか2ポイントとなった。思わぬ逆転のチャンスが転がり込んできたロズベルグ。相変わらずハミルトンを意識しなくてもよい独走状態では速いペースを持っている。これを弾みにそろそろハミルトンと真っ向勝負に打ち勝って流れを掴んでおきたいところだろう。
 昨年のシンガポールはメルセデスが予想外の苦戦を強いられたが、はたして今年は――。

                                        Metz

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