品陀リウキ(著者) のコメント

品陀リウキ (著者)
No.4 (2015/06/22 18:15)
>>3
そうですね。

 当面はその「定義」という概念の限界の話になります。
近代思想や心理学のみならず、学問自体も基本的には定義
の世界ですし、それを自覚し、さらにそれを突破するのも
なかなか難しいのですが・・

 たとえば、定義という言葉・概念に対し、語義、という
言葉・概念がありますが、この語義というものは言葉の意味
そのものを指し、基本的には揺るがせにできない、という点
において、定義とは大きく異なります。定義は「定義づける」
という表現に端的に表れるように、その主体によって言葉の
意味や指向、範囲にある程度強い恣意が働かされ、場合によ
ってはその定義づけによって白が黒を意味する、というよう
なこともあり得るくらいに「意味」を揺るがせにされます
からね。
 ある意味で定義、という概念の開祖はプラトンの直後に
現れたアリストテレス、と言えるのですが、このへんは
前回に言った「知性の上、理性の下にあるのが悟性で、これ
は天狗や平家の驕りでもある。」という話にも関わるもので
あります。

 言葉には定義ではどうにもならない部分が確かにあり、
それがどうしてそうなのかは人の手や恣意の及ばない神的な
領域にかかると言わざるを得ず、それを認めず、言葉の全て
を定義の問題にしてしまった狂気こそは、これまでにも何度
か話していた、虚無主義、だったりするわけなんです。

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