「The Man Who Never Was」 by Ewen Montagu
変なタイトルですが、第二次大戦中の奇想天外な諜報活動で、最近の映画にもなった「ミンスミート作戦」の責任者が書いた舞台裏です。
ヒトラーがヨーロッパを席巻するなかで、ようやく連合軍は「トーチ作戦」で北アフリカを奪回しました。
連合軍のその次の一手としては、誰が見ても北アフリカからシシリア島への上陸ですが、当然、ドイツ軍もそれに備えており、力ずくで上陸を試みれば連合軍側に莫大な損害が生じます。
そこで、シシリアと見せかけて、実は連合軍はギリシャとサルディニア島への上陸を準備しているという偽情報をドイツ側に流そうというのが「ミンスミート作戦」です。
そのために、機密情報を託されたイギリス士官が飛行機の墜落で溺死し、中立国(でもドイツ寄り)のスペインの海岸に機密文書と一緒に遺体が流れ着くという状況をつくる工作が「ミンス
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