ひさしぶりのおすすめの一冊です。
"Act of Congress" by Robert G. Kaiser
2008年の金融危機を受けて、クリス・ドッド上院銀行委員会委員長とバーニー・フランク下院金融サービス委員会委員長の二人がドッド・フランク法と呼ばれるようになった金融改革法案をいかにして米国連邦議会で成立させていったかを詳しく物語った一冊です。
アメリカ議会では、政府には法案の提出権がありません。
議員が法案を作成し、上下両院の委員会、本会議で審議、採決され、両院の法案の違いを揃えた上で、両院が了承し、大統領が署名して、法律となります。
この金融改革法案が作成される過程から、上下両院での委員会、本会議の審議や駆け引き、ロビイストなど関係者の活動の様子を詳細に描いています。
金融改革法案の中身だけでなく、両院のルールであったり、審議のありようをリアルに描いてみせています。
筆者は、ア
コメント
コメントを書く