たぬきのちらうら

「チエルアルコは流星の」はめぐるの過去、現在、そして未来【ネタバレ満載の感想】

2019/04/20 23:24 投稿

コメント:3

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チエルアルコは流星の 八宮めぐる


が、すーーーーーーっごくよかったので、
語りたいことを一方的に語ります。
Pカップなんて走ってる場合じゃねぇ!

※注意※
たぬきは夏に恋するピチカートとイベント配布のサポートめぐるコミュは見てません
国語が苦手なたぬきが頑張って深読みしまくった読解なので、
間違いだらけでも勘弁です!




いや、もう、何がいいって、
イラストとシナリオの行間と暗喩こみっこみの演出、作りこみ、
SRのシナリオ一本で上質な短編小説を読んだような読後感。
八宮めぐるというキャラの内面を知れるエピソード。
いないのにいる、イルミネの二人。

他のアイドルのシナリオでもそうですけど、
ソシャゲのシナリオでこんないいもの見たことないです。



まず、めぐるについて。

この子、めっちゃ賢いです。
友達思いで友達が大好き。
メインコミュでは友達との時間とアイドル活動の両立に悩んでいて、
そのために少し無理をしたりします。
pSSRでも語られるのは、
めぐるの友達同士が喧嘩したときに
どう立ち回ればいいか悩むというもの。
めぐるは天真爛漫に過ごして友達が集まってきているのではなく、
本当に考えて友達のことを思って、
相手のために動ける子だからこそ、これだけ友達が多いんです。
そして、それを自分も楽しいと思えるような子なんです。

その一面が垣間見れるのがpSSRのエピソード



このセリフが、たぬきには結構印章残っています。
めぐるは自覚しているほどに臆病で、
どうすればいいか悩むのは、友達を失うのが怖いから、
そして彼女たちを傷つけるのが怖いから。
両方に臆病で、時に動けなくなる。
いろいろ考えている子なんだというところが、
等身大の女の子という感じで非常に好感が持てました。


チエルアルコで垣間見た一面



脚本の都合で割り当てられた配役がなくなってしまうことを聞くめぐる。

めぐるの役への向き合い方も友達との向き合い方そのもので、
上記の役柄である、見た目はめぐるに近く
性格はめぐるとは正反対の役にたいして、
この子のことを知ろうと、どんな言葉をかけるべきかと、
真剣に向き合っていました。
それが立ち消えたことによって落ち込むところから、
チエルアルコのコミュは始まります。
ここでのPとのやりとりもなかなかに良いので
全選択肢を見てもらえればと思います。

そして、コミュ2つ目。
落ち込んだ気持ちをなんとか立て直しためぐる
(実際にはまだまだ引き摺っているというのは、寝ぐせのやりとりで暗喩的に表現されています)
ペットショップの水槽の中に、
一人だけ他の魚とはぐれている
色も違う子を見つけて語るシーンがあります。(イラストにもなっている場面)




寂しそうに見えるかと聞かれて、
上のようにめぐるは答えます。
めぐるは、決して他人の気持ちがわかるなんて言わない子。
安易に同調しないで、相手のことを考えます。
ただ、自分の境遇ともしかしたら過去とも重ねて、
この魚のことを語ります。





このあたりのセリフに、たぬきはP特有の深読みをしました。
めぐるもまた、昔は他の子たちと馴染めなかったのではないかと。
アメリカ出身、金髪碧眼の子。
日本の小学校では馴染むのに苦労したのかもしれません。
その過去で、友達との距離を縮めていくために
形成されたのが今のめぐるの性格なのではないでしょうか。
友達のことを思い、助け、それを自分の喜びとする。
そうやって、みんなに好かれていくようになったのだと。


このコミュのタイトルが「同調の水、されど」
なのもまた、エモエモ。
魚の気持ちはわからないといいつつも、
こうなのではないかと語った内容は、
めぐる自身が過去に感じた感情なのだとしたら。
わからない、けれど、自分と重ねて同調している。
そういう姿を描いているのではないかと思いました。

イラストもまた、構成力がすごいだけでなく、
いろいろな意味合いを含んでいるような気がします。
タイトルでもあるチエルアルコは、エスペラント語で「虹」
独りぼっちで暗い場所にたたずむ魚も虹色。
チエルアルコという単語自体が、めぐるが同調した魚、つまりめぐる自身を指すとすれば
「流星=スターズ」と解釈して、
「イルミネーションスターズの中のめぐるは…」
というタイトルなのかなぁと、読み取れる気がします。
つまり、今現在のめぐるのことを指しているタイトルです。

そして、この魚はPが買って帰ろうという話になっていくのは、
めぐるとPの出会いのメタファーのような流れ。
その際、めぐるは
「いろんな魚と泳がせてあげたいな」
と言います。
友達と出会い、Pと出会い、真乃と灯織と出会い、
人との出会いで変わっていった「今のめぐる」だからこそ、
この魚にかけてあげたい言葉がこれだったのです。



めぐるが最初に演じるはずだった子にかけてあげるべき言葉、ですね。
たぬきの深読みに基づけば、
めぐるとは正反対の性格のようでいて、
実は幼少期のめぐるとは同調する性格だった、あの子。
その役柄に対してめぐるは向き合い方を見つけたのがこのラストのセリフです。
「自分に自信をもって、多くの人と出会う未来は、きっと素晴らしいものだから」





trueに関してはもう多くは語りません。
ただ、trueでのめぐるの動き
というか、紙芝居形式のコミュですら、
表情や間の表現が素晴らしすぎて
いろいろなものが伝わってきます。
そして、セリフもまたいい。



このセリフに、全部が詰まっていると思いました。
ちょっとくさいぐらいのセリフですが、
めぐるが心の底から感じた気持ち。
空の青さや虹の色を、もっと多くの人たちに見せてあげたい。
そういう、めぐるらしい表現です。




無重力のウテナとは





無重力のウテナというタイトルだけはどうしても読み解けませんでした。
ウテナ・・・少女革命ウテナしか出てこない。
蓮の台を指す日本語だったり、
エストニアの首都だったり。
日渡早紀(僕の地球を守ってのマンガ家)の作品、未来のうてなに出てくる過去・未来を見渡せる塔(これが自分的に一番しっくりきます。コミュもめぐるの過去と未来を書いていると思うので)
いくつか候補はありますが、
何故これなのはわかりませんでした。
めぐる有識者、知恵をお貸しください。

コメント

草山 丹花
No.1 (2019/04/22 10:04)
ウテナは多分台(うてな)のことで、未来のうてなと同じように、高く広く見渡せる場所という解釈なのかなと私は思いました。
最初のコミュで「異邦の青、浮遊する」が、自分の意思とは関係の無いところで浮いてしまった(=役がなくなってしまった。めぐる本人もその外見も含めて周りから浮いていたという暗喩?)から
「無重力のウテナ」で色を心で見るといった発言から、めぐる自身が浮遊してしまっている状態を、無重力の台であると格好いい見方ができたんじゃないかなと思います。
綿貫狸 (著者)
No.2 (2019/04/23 20:19)
>>1
ありがとうございますー!その解釈しっくりきますね!
浮遊という不安定な状態からウテナという安定した台に代わるのも
寝ぐせの話と合わせてめぐるの変化を表してそうです。
カラモラ
No.3 (2019/05/06 22:26)
エスペラント語という「誰とでも話ができることを目的として作られた言葉」を使いながら、「虹色」をしている魚は一人ぼっちでいる…というのも、めぐるの今と過去の間を暗喩しているように思わせますよね。
ひょっとして幼いめぐるは人見知りする子だったのかな?とか深読みしだすと、今のようになるまでにたくさんの勇気が要ったのかななんて思い始めて止まらなくなってしまいます。

今後もこういう、知らぬ間に心を抉られるようなシナリオを期待してしまいます。
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