竹田恒泰
    ブロマガ「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」   ▼第15号 
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                       平成25年2月27日                         
「今年行きたい神社ベスト5」(その5-2)
古事記通でも分からない!?古社で、天皇弥栄(すめらぎ いやさか)を!
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■生放送告知

3/1(金) 20:00~
日本のソボクなギモン第18回
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(前回よりつづき)
 
迩迩芸命(ににぎのみこと)は日の御子ですから、
その子孫は、後々、天皇になります。
 
そのお側に木花咲耶姫を置いて頂ければ、
日御子は花のように栄えますように、と。
 
そして、お側に石長姫を置いて頂ければ、
日御子のお命は石のように永遠になりますように、と。
 
そのように、祝いの言葉をかけて、二人を送り出したのです。
 
ところが、迩迩芸命(ににぎのみこと)は、
木花咲耶姫だけを近くに置き、石長姫を帰してしまった。
 

それはすなわち、
日御子は未来永劫花のように栄えますが、
一人一人の御命は花のように儚いものとなるでしょう…と。
つまり、花の力には守られるけれども、
岩の力には守られないようになりますよ…という呪いの言葉を
大山祇神(おおやまつみのかみ)は言ったそうです。
 
本来は、祝いの意味を込めて二人を送り出したけれども、
最後はがっかりして呪いに変わってしまうんですね。
 
本来、神様ですから、寿命はないはずなのですが、
それ以降、迩迩芸命(ににぎのみこと)の家系には
寿命が与えられる事になってしまったのです。
 
古事記にも日本書紀にも、
寿命で命を失う神様はそれまでなかったのですが、
迩迩芸命(ににぎのみこと)には、亡くなる、
という記述があるのですね。
 
実際、迩迩芸命(ににぎのみこと)を葬った墓まで南九州にはあります。
神様の墓、ありませんよね。神様は死にませんから。
だから神が人になる瞬間だったのです。
 
"面食い"もほどほどにしておかないといけない・・・
ということなんですけども、
それ以降、迩迩芸命(ににぎのみこと)の家系
すなわち天皇の家系には寿命が与えられた。
 
天皇に寿命が与えられた大事件だった訳です。
 
ですから、『君が代』は岩に例えているんです。