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◆都知事選大敗で始まった民進党の終わりの始まり
■ 真夏にも関わらず早くも秋風の到来を感じる民進党
東京都知事選で鳥越 俊太郎(とりごえ しゅんたろう)氏を擁立して惨敗を喫した民進党。
4月24日の北海道5区の補選と7月10日の参院選でも敗戦を喫し、党勢の回復はおろか、
党存亡の危機を迎えつつあるところに、真夏にも関わらず早くも秋風の到来を感じます。
今後は2016年中までに『果たして党が存続できているのかどうか』が焦点になります。
民進党は政権を自由民主党に明け渡してから党勢は凋落の一方です。
今回の都知事選の敗戦で、遂に落ちるところまで落ちてしまった感もあります。
はっきり言ってもう民進党には明るい未来は無いでしょう。
今後は再度の「分党」に向け、民進党では最初で最後となる内部抗争が勃発します。
■誰が代表になっても不満の解消には繋がらない
9月2日告示、15日投開票予定の民進党代表選挙。
その代表戦を巡っては7月30日に岡田 克也(おかだ かつや)代表が不出馬を表明。
1日挟んで8月1日に長島 昭久(ながしま あきひさ)氏が出馬への意欲を見せます。
今後も立候補を表明される候補が数名表れると思われますが、本命と目されているのはこの方です。
蓮舫(れんほう)氏
東京「新」都知事に小池 百合子(こいけ ゆりこ)氏が就任したことを受け、
民主党時代から数えて初となる参議院議員の女性代表に就く意欲はかなり高いでしょう。
現執行部下の代表代行でもある蓮舫氏に対する執行部の期待はかなり高いものがあります。
おそらく正式に立候補を表明すれば執行部の大半と、
通称「野田グループ」と呼ばれている野田 佳彦(のだ よしひこ)前首相を筆頭とする
花斉会(かせいかい)は蓮舫氏支持。
その他にも野田氏と共同歩調を合わせることが多い、前原 誠司(まえはら せいじ)氏が
代表を務める「前原グループ(凌雲会)」も再び同調するかもしれません。
しかしこれでは何時まで経っても民主党時代から何の変化も見られません。
現に立候補の意欲を示している長島氏はこう述べています。
「今までと違う顔触れが執行部を形成する必要がある」
確かに蓮舫氏が代表になった場合、代表の顔は大きく変わっても執行部の人事は変化がないでしょう。
結局は代表の顔が岡田氏から蓮舫氏へと変わるだけで大きな変化には繋がりません。
その点、長島氏がもし代表に選出されれば民進党のイメージは明らかに変化を見せるはずです。
■現実的ではない長島氏の代表の座
しかし残念ながら長島氏が新代表に選出される可能性はかなり低いと言わざるを得ません。
私から見ると民進党の中では数少ない「良識派」の長島氏。
どうして何時までも民進党に固執するのか理解できない部分も確かにあります。
ただ私から見て良識派に見えるということは、民進党内では「非主流派」です。
これまでも内側から民進党を変えるんだという意気込みは伝わってきましたが、
毎回のように推薦人の確保に苦労している有様です。
今回も普通に考えれば苦戦必至でしょうから、旧態依然とする民進党を変えることはできないでしょう。
そうなると東京都知事選で都連代表を務めた松原 仁(まつばら じん)氏の怒りが再爆発しますね。
■蓮舫氏が新代表になれば非主流派の不満を抑え込むことは限りなく不可能に
松原氏は7月30日の岡田代表の代表戦不出馬に大変怒っておられました。
同じく維新の党から合流してきた柿沢 未途(かきざわ みと)氏も怒っていましたが、
松原氏と柿沢氏では系統がちょっと違うので一括りにはできません。
何れにしても蓮舫氏が新代表に就任した場合、非主流派の不満は爆発するでしょうね。
そこに柿沢氏を含めた旧維新の党や他のグループも同調すればどうなるのか。
導き出される結論はただ一つです。
『民進党の解党しかないでしょう。』
■「国民とともに進む。」のキャッチフレーズが虚しい民進党の末路
民進党が解党した場合どうなるのか。
今の非主流派は年内に新党を結成するでしょう。
また新党に合流しない議員は無所属になったり自由民主党に合流する可能性もあります。
沈みかかりつつあった「泥舟」は今や完全に沈没する危機を迎えている。
参議院議員はともかく、衆議院議員の大半は次の衆院選で落選の危機に陥るでしょう。
国会議員も「落選してしまえばただの人」です。
落選しない為にはどうしたら良いのかを多くの民進党所属議員は考えているでしょう。
民進党の代表戦も9月が最初で最後。
執行部や主流派は日本共産党に頭の上がらない体制になるでしょうね。
極端にリベラルに傾いた民進党の再生は最早不可能です。