これ、悪くないですよ。『トレンドマイクロ バッテリーエイド™』は、電池の節約をしてくれるアプリです。ベータ版(正式販売前の試供版)ですけど、良くまとまってるアプリですね。
スマホの節電対策アプリには、大きく分けて「勝手に動くアプリを止める」タスクキラー系と、「通信自体を止めてしまう」通信キラー系の2種類があります。
本アプリは前者のタイプで、先日レビューした『KINGSOFT 節電マスター』や、筆者が強力プッシュしている『ジュース・ディフェンダー』は後者のタイプになります。
大まかに言うと、後者のタイプの方が節電効果が現れやすいのですが、本アプリ、通信を止めることもできるという、2段構えのアプリですので、そこらのタスクキラー系アプリとは同じにできませんよ。
1.「電話専用モード」というのは、電話、キャリアメール(iモード、ezwebなどの携帯メール)だけを残して、あとの通信を一切カットという、通信キラーモードです。
裏技的ですが、キャリアメール以外のメールを使っていなくて、SNS (ツイッターや、フェイスブックなど) は、自分がアプリを開いたときだけ更新してくれれば OK て人なら、常時このモードで使うという手もあります。
画面上にウィジェットを置くことができて、簡単にオン・オフできますから、その点も気軽に使ってもらえるポイントですね。
2.「電力浪費アプリの警告」をオンにしておけば、アプリをインストールしたときに、電池を大食いするアプリかどうかを、教えてくれます。
すでにインストールしてあるアプリがどの程度電池を食うのかは、「詳細設定」>「電力浪費アプリをスキャン」>「スキャンボタンをタップ」で、一覧を表示してくれます。
大食いアプリに認定されたら、アンインストールボタンが出現するという、おせっかい親切仕様ですよ(笑)
3.「今すぐ最適化」ボタンで、どのように節電対策を施すかを設定して実行できます。
「『よく使うアプリ』以外をすべて停止」に、チェックを入れておけば、「今すぐ最適化」ボタンを押すたびに、アプリを停止してくれます。停止して欲しくないアプリは、よく使うアプリに登録しておきましょう。
他にも、ボタンを押したときに施して欲しいことを設定できます。
詳細設定タブで「スタンバイEco」と「Wi-Fi Eco」にチェック入れるのも忘れずに。これで、通常モードでも、通信キラー系に近い働きをしてくれます。
『ジュース・ディフェンダー』のようなガチの通信キラー系アプリの場合、スリープから復帰したときに通信を開始するまでタイムラグがあったり、キャリアメールを着信してもサーバーでの保管通知しか届かなかったりと、節電効果のために若干の不便を受け入れる必要が出てきますよね。英語が苦手な人にも、敷居が高いですし。
そういうのがガマンできない人にも、一度試してみて欲しいと思います。
おそらくは、正式な製品版は有料アプリとなるはずですから、無料で試せるのは今のうちかもしれませんよ。お早めに。
筆者としては、auスマートパス用にウィルスバスターを提供しているトレンドマイクロの製品なので、auスマートパスの加入者なら、追加費用なしで使えるようになるんじゃないかなとか、期待しているんですけどね。
利用時間:2日ほど
使用端末:HTC J ISW13HT
OS:4.0.3
バージョン:1.0.1212
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発売元:トレンドマイクロ株式会社
更新日:2012.10.2
価格:無料
対応機種:Android2.2以上
(田中宏和)