『AIR』は芸術、鳥の詩は国歌(ドン!)
『AIR(エアー)』と言ったらゲームブランド・keyによる大ヒット恋愛アドベンチャーゲームにして「泣きゲー」というジャンルを確立するのに多大な貢献をした泣きゲーの金字塔です!
もともとパソコンのゲームだったのが、そのヒットを受けてPS2やPSPなど様々なゲーム機へ移植、さらにアニメ・映画化等もされ、同ゲームの主題歌「鳥の詩」は国歌などと形容されるほど、有名な歌になりました。
そんな『AIR』がアンドロイドアプリに移植されたので、さっそくプレイしました。
本作はさすらいの人形遣いである主人公・国崎住人が、とある海辺町で知り合った少女たちと様々な物語を織り成すという内容です。オープニングから「鳥の詩」が流れテンションマックスです。
き~えるひこ~きぐも~、うっ(;;)
メインヒロインの神尾観鈴。人なつっこく、常に前向きな女のコ。ある理由であまり友達がいませんが、旅人である主人公には何かと声をかけてきたりおせっかいを焼いてきます。
『夏影』もしっかり再現されてます。イントロで、ああ夏が来たなあ、と思ってしまいます。(ってもう秋ですけど!)
常に右手にバンダナを巻いた活発な少女・霧島佳乃。いわく、魔法が使えるようになるためにバンダナを巻いているとのことですが...
彼女のシナリオも、筆者の予想とはちょっと違う方に話は進んでいき、最後はビックリやら感動やらで、画面が見えないから生きるのがつらくは...ありません...。
おっとりした口調・物腰で、ちょっと天然な遠野美凪。町の廃駅でいつもみちると一緒にいます。常に主人公に悪態ばかりつくみちるに、「まったく、こいつは!(かわいいやつめ!)」と筆者も思っていたのですが、これもお話を追うとどんどん見方が変わってくるんですよね(涙)
全体的な使用感としては、よくできた移植作だと思いました。サウンドもボイスも、しっかり再現されており、セーブもいつでも可能、オートモード等様々機能もあり、ストレスなくプレイすることができました。
どのヒロインのルートもかなりボリュームがありよく作りこまれたシナリオで、全編どこかノスタルジックで懐かしい雰囲気が包んでいます。
すでにプレイ済みの方も満足行くできだと思いますし、ギャルゲーはプレイしたことがないけれどアンドロイドで本格的なものをプレイしてみたい、という場合にも良いかも。
名作はいつまで経っても名作だなあ。
利用時間:5時間ほど
使用端末:IS12SH
OS:2.2、2.3
バージョン:1.0
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発売元:株式会社ビジュアルアーツ
更新日:2012.08.01
価格:800円
対応機種:Android2.1以上
(斎藤栄孝)