もはや外国語。
現在、格安スマホへの乗り換えを考えている方は、多いかと思います。しかし、調べれば調べるほど出てくるのが、意味の分からないの専門用語。
格安スマホ業者の公式ページや解説ページを見ても、謎の言葉であふれかえっています。「MVNOにMNPする際は、NanoSIMとMicroSIMのどちらを使うか気をつけてください」ってなんじゃこりゃ、日本語で書いてくれー!
そんな皆さんのために、今回は代表的な格安スマホ関係の専門用語を和訳した「格安スマホ専門用語辞典」を作ってみました。格安スマホの公式ページを見るときは、ぜひ本記事を横に並べて読んでみてください。
格安スマホ用語一覧
MVNO
格安スマホを提供する業者のこと。ドコモやauを「キャリア」と呼びますが、格安スマホの場合は「MVNO」と呼ばれます。厳密にはちょっと違いますが、とりあえずこう覚えておけばおおかた間違いありません。
MNP
「携帯電話番号ポータビリティ」の略で、電話番号を変えずに別の携帯電話会社に回線を変更できるシステムのこと。キャリアからキャリア、キャリアからMVNO、MVNO同士など、どの組み合わせでも利用できます。
MNP予約番号
MNPをする際に必要になる、10ケタの番号のこと。契約中の携帯電話会社に電話やショップへの問い合わせて発行してもらい、移行する携帯電話会社に「MNP予約番号」を伝える必要があります。
SIMカード(シムカード)
携帯電話の中に入っているICカードのこと。サイズが何種類かあり、スマホの機種によってどのSIMカードを使うか変わってきます。
NanoSIM(ナノシム)
「SIMカード」のサイズの一つで、最も小さいもの。最新のスマホでよく使われています。
MicroSIM(マイクロシム)
「SIMカード」のサイズの一つで、「NanoSIM」の次に小さいもの。少し前までのスマホによく使われていました。
SIMフリー機
キャリアで購入したスマホについて、他社のSIMカードで通信ができないようにする「SIMロック」のかかっていない機種のこと。最初から「SIMロック」のかかっていない機種と、「SIMロック」を解除したものの2通りがあります。
説明すると長くなりますので、詳しくは以下の解説記事にて。
テザリング
スマホをWi-Fiルーターとして使う機能のこと。キャリアと契約している間は使えても、格安スマホにするとこの機能が使えなくなってしまうケースがあります。
本機能に関しては、使ったことのない人はあまり気にする必要はありません。意味の分かる人だけが気にすればよく、わからない方は読み飛ばしてしまってよいでしょう。
データプラン・通話プラン・SMSプラン
データプランとは、音声通話(電話)ができない、インターネット通信だけの安いプランのこと。電話番号は存在しません。MNPの場合は電話番号が継続されるため、このプランは選べず、基本的には新規契約のみとなります。
通話プランは、キャリアと同じように電話番号と音声通話が使えるプランです。MNPの場合は、基本的にこのプランになります。
SMSプランは価格・機能ともにその中間のプランで、SMS(ショートメッセージ)のみが使えるプランです。よくわからない方は、こちらのプランは選択しないほうが無難です。
容量繰り越し
契約したプランの通信容量の上限に到達しなかった時、余った容量を翌月に繰り越せるシステムのこと。業者によって、繰り越し機能があったりなかったりします。契約時に確認しましょう。
APN設定
契約した格安スマホ業者と接続するための、スマホ本体の設定のこと。キャリアの場合は設定してくれますが、格安スマホでSIMのみを購入した場合は自分で設定する必要があります。
設定画面を開いて、紙に書かれた文字を入力するだけなので、そんなに難しいものではありません。
例文和訳
では、これらの知識を元に、本記事冒頭で出てきた例文「MVNOにMNPする際は、NanoSIMとMicroSIMのどちらを使うか気をつけてください」を和訳してみましょう。
丁寧に訳すと、こんな感じになります。だいぶわかりやすくなりましたね。
格安スマホの使い方
最後に、用語ではありませんが、本サイトでは過去に格安スマホ自体についての解説もしてきました。以下の記事も、ぜひ参考にどうぞ。
・知らなかった? ドコモのスマホを「格安スマホ」に変身させる手口
・「格安スマホで失敗」2割 購入前に気をつけるべき点とは?
・格安SIMが一斉に通信量アップ 各社の違いを表にまとめました
以上、思いつく限りの格安スマホ用語の「和訳」辞典でした。もし格安スマホについて調べていてわからない単語があったら、本記事を開いてみてくださいね。
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