インターネットを使っていると、いろいろな場所に足跡を残しています。
それらは訪問者の動向を調査しサイトの改善に使われたり、広告の最適化に利用されたりします。無料でサービスを提供するサイトでは広告が収益の柱になるので仕方ない面もありますね。
ただ、自分のインターネット履歴、趣味や嗜好といったものを他人に渡すのは嫌、勝手に覗かないでと思う人もいるでしょう。そんなときに足跡を残さないようにしてくれるのが『Ghostery(ゴーステリィ)』です。
パソコンではFirefoxやGoogle Chromeの拡張機能として有名ですが、スマートフォン用にも提供されています。
誰が行動を追跡しているか見える
『Ghostery』ブラウザを利用すると、アクセスした先のサイトが、どういう方法で行動を解析しているか見えるようになります。有名な企業のサイトをいくつか見てみました。
マイクロソフト
Apple
Amazon
楽天
大雑把に種類分けすると「Tracker」は行動を追跡するためのもので、「ad」は広告関連です。普段は見えませんが、インターネット上にはいたるところに、こうしたトラッカーがあります。
荷物の集荷状況を確認するサービスのことを「トラッキング」と言いますよね。今どこにいて、どういう経路で動いているか追跡し、最新の情報を教えてくれる。この場合、荷物はあなたです。
設定は簡単、注意点はひとつ
『Ghostery』は設定もシンプルで、導入部分につまずくところはありません。
注意するところはGhostrankと呼ばれる機能のON/OFFです。
スマホ版では「あなたやあなたの閲覧傾向に関するものではありません」で終わっていますが、パソコン版ではさらに細かい説明があります。
オンラインマーケティング会社は、自社のテクノロジーやライバル企業のテクノロジーの実社会における有用性をより良く把握する必要があります。Ghostrank データは、企業が消費者へのマーケティングをより透過的に行い、ウェブプロパティをより効率的に管理し、プライバシー規格に順守できるよう、レポートとして企業に売却されます。
このあともさらに続くんですが、長いので省略。要は集めたデータを外部に提供・売却するけど、それでも良いなら協力してくださいと書いてあります。
『Ghorstery』を使うような人は、大抵それが嫌だから入れてると思うんですけど......。
初期状態でOFFになってるので、支援したい人以外は触らなくてOKです。次の画面で現れる「ブロックを有効にする」だけONにしてください。
サイトによっては有効にしたほうが良い場合も
トラッカーを完全に無効化してしまうと、一部サービスではコンテンツが利用できなくなる場合があります。他のブラウザでは使えたのに画面が表示されないなど不具合が起こったら、Ghosteryが働いているからかもしれません。
右上の幽霊マークから一覧を開くことで、個別にON/OFFを切り替えられます。
赤いボタンに触って緑に変えることで、そのトラッカーは許可されます。いま見ているサイトだけで限定的に許可したい場合は、赤いボタンを触らず右のチェックマークに印を入れてください。