スマホ・携帯電話での文字入力、片手操作で親指派? それとも他の指で入力していますか? いわゆる母指(親指)を使いすぎると、手首に腫れと痛みが生じる『ド・ケルバン病』を発症する恐れがあるんですよ。
日本整形外科学会によると、症状・病気をしらべる親指を握り込んだ状態の握りこぶしを小指側に曲げてみて、痛みが生じる人はド・ケルバン病の疑いがあるとされています。
ド・ケルバン病とは何か?
これはスイスの外科医フリッツ・ド・ケルバンによって報告された腱鞘炎の一種(狭窄性腱鞘炎)。親指を伸ばしたり広げたりするための腱が、手首の腱鞘部分で炎症を起こすことで発症します。
別名として、ド・ケルバン腱鞘炎やド・ケルバン症候群などと呼ばれることも。
日本手外科学会「手外科シリーズ2 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」[PDF]より
治療としては、患部を固定したり湿布を貼るなどした上で安静に休ませる「保存療法」や、投薬や注射で腫れ・炎症を抑えるといった方法がありますが、場合によっては腱鞘を切る手術が必要なこともあるのだそうです。
こんな人がかかりやすい
ド・ケルバン病は、スマホやパソコンの使用頻度が高く、手指をよく使う人がなりやすいとされている他、妊娠時・産後や更年期の女性に発症することが多いとも言われています。最近では主婦の間でもLINEが一般的に使われますし、シニア世代へのスマホ・タブレット普及も少しずつ進んできました。該当する皆さんは、特に注意したいところですね。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
Photo by Thinkstock/Getty Images 参考: 日本手外科学会「手外科シリーズ2 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」[PDF]