曇天で光がまったくない日ってあります。影も出ない。写真を撮る意欲が無くなる人が多いと思います。でもこういう日の撮り方ってあるのです。
光がフラットな日って、たとえるなら、空全体が、ライトボックスで柔らかい光をまんべんなく降り注いでいると考えると解りやすいです。こんな日は、形よりも色を強調すると写真がシットリと魅力的になります。
そして、人物を撮るには、こうしたフラットな光の方がシンプルで写実的にありのままを映し出してくれます。
Model: 濱 未亜
色のある景色を探して撮ってみましょう。
画面に色を足してゆくことで、多層的な構図を作っていきます。光と影があれば、そこから生まれるコントラストで遠近感が生まれ、ダイナミックでエモーショナルな写真になりますが、こうした曇天で一見、退屈な日でも色を足すことでまた違った心象風景が生まれます。
光がディテイルを強調しない分、画面全体に柔らかさが感じられます。
そこに色を一つアクセントに置いてみましょう。
曇天だからこそ、シンプルな気持ちでカメラを向けてみる。そこに色があれば、シットリとした情感が生まれるハズ!
次週もお楽しみに!
Have A Nice Shot!