家のパソコン、これに変えちゃう?
マイクロソフトより、新しいタブレット「Surface 3」(サーフェス 3)が発表されました。兄弟サイトのギズモードが、発表会の様子を伝えています。
本モデルは、去年の7月に発売された「Surface Pro 3」(サーフェスプロ3、以下「プロ3」表記)の廉価版に当たります。今までは無印版が先に発売された後に上位モデルのプロ版が出ていましたが、今回は順番が逆になりました。
「サーフェス3」は、具体的にプロ版とどこが違うのか? 自分はどちらのモデルを買うべきなのか? 今回は、そんな疑問を持っている皆さんのために、簡単にご紹介したいと思います。
なお、「プロ3」については、以下の記事をご覧ください。
違い1:廉価版である
まず何より違うのが、価格。前述のとおり、無印版はプロ版の廉価版ですからね。
「プロ3」が10万~22万円するのに対し、「サーフェス3」は6万円程度から購入できます。この差は、大きいでしょう。
違い2:スペック
当然ながら、価格が安い分スペックは落ちます。CPU、GPU、メインメモリと、どれも「プロ3」のほうが上。
「プロ3」はその名の通り、ビジネスやクリエイティブ用途にも耐えうるモデルとなっています。一方「サーフェス3」は、軽めのビジネス作業や、ネット上での作業用と思ってよいでしょう。具体的なスペックについては、ギズモードをご覧ください。
ただし、「サーフェス3」の最も高スペックなモデルと、「プロ3」の最も安価なモデルだと、メモリは同等となります。その分、価格差も小さくなりますが。
違い3:大きさと重量
「サーフェス3」は、「プロ3」に比べ小型です。具体的には、以下のとおり。
サーフェス3 プロ3 重量 621グラム 781グラム サイズ 10.8インチ 12インチ 解像度 1920×1280ピクセル 2160☓1440ピクセルこの621グラムという重量は、歴代のサーフェスの中でも最軽量です。「iPad Air 3」の437グラムに比べると重いですが、初代のiPad(680グラム)より軽い。タブレットを名乗るのには充分です。
また、画面の明るさは「サーフェス3」の方が上だったりと、ただの廉価版に収まっていない部分もあります。
違い4:付属機能
「サーフェス3」には、「プロ3」の標準付属品であるタッチペン(Surface Pen)がついてきません。残念ですが、価格差の理由の一つとしてあきらめるしかないでしょう。
その一方で、「プロ3」では使えない、LTE通信ができるモデルも発売されます。テザリングやモバイルルーターなしに屋外でもネット接続がしたい方には、ありがたいですね。
ただし、LTE通信ができるモデルは、100ドル(約1万円)値段が上がります
違わない点:Windows 8.1搭載
プロ版と違わない点についても、1点ご紹介します。それは、フルの「Windows 8.1」が搭載されているという点。
今までの無印版「サーフェス」と「サーフェス2」は、「Windows RT」というモバイル用のソフトが使われていました。しかし、機能に制限が多いなどの理由で、評判はいまいち。
しかし、今回の「サーフェス3」から、ついに普通の「Windows 8.1」が使えるようになったのです。しかも、「Windows 10」へのアップグレードもできるとのこと。
今までの無印「サーフェス」が避けられていた最大の理由が、この「Windows RT」でした。今回の変化は、かなり大きいでしょう。
国内発売日は未定
最後に、少し残念なお知らせ。日本国内での発売日は、まだ未定のようです。
5月5日に世界26カ国で発売されるのですが、この中に日本は含まれていませんでした。残念。マイクロソフトは、日本には艦これ需要という、莫大な市場が眠っていることを理解しているはずなのですが。
まとめると、『仕事用に買うなら「プロ3」、個人用に買うなら「サーフェス3」』というところ。「サーフェス3」は、家のパソコンを小さく、手軽に持ち出せるようにしてくれるタブレットなのです。
「iPad」やアンドロイドタブレットと違って、Windowsをそのまま持ち出せるようになるのはありがたいですよね。ギズモードも発表会で触れた感想て絶賛していたところから、完成度は高いようです。
パソコンの買い換えを考えている方、「サーフェス3」の日本発売を待ってみては。
「Surface 3」ハンズオン:歴代最薄・最軽量・フルWindows 8.1搭載で言うことなし[ギズモード・ジャパン]