筑波大学視覚メディア研究室は、動画サイト主導のユーザー参加型研究『ニコニコ学会β』において、「NHKのテレビ放送だけ映さないようにする方法」についての研究成果を発表しました。
この発表では「NHKの放送だけ映らなくするためのアンテナ線フィルタ」の開発を取り上げていて、NHK以外の民放放送は映る状態のまま、NHKの放送だけをカットする動画デモを紹介しています。
同発表によると、原理的にはよく知られた「共振型ノッチフィルタ」という機器を用いるそうで、関東広域圏の地デジ電波26ch(NHK Eテレ)と27ch(NHK総合)の中間にピークを持つノッチフィルタで、NHKの2放送を同時に遮断する...のだそう。
NHKが多数保有する地デジ関連特許の制約により、日本国内ではNHKが映らない地デジ対応テレビを販売できないとのことですが、そうした制約を回避できるアンテナ部品として、すでにAmazonでは同等品のフィルタ装置が販売されていたりもします。
将来的なネット配信での扱いも含め、徴収については様々な議論があるNHK受信料。しかしながら上記のようなフィルタ機器を取り付けたことで受信料徴収の対象外になるとは限らないのであしからず。
研究してみたマッドネス 応募者紹介 No.13 「NHKだけ映らないアンテナの開発」筑波大学視覚メディア研究室[第8回ニコニコ学会βシンポジウム]