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格安SIMが一斉に通信量アップ 各社の違いを表にまとめました

2015/03/21 10:00 投稿

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一気に来ましたねー。

格安SIM業者が、一斉にプランの改定を発表しています。IT系メディアのWirelessWire Newsが伝えていました。

今回改定を発表したのは、インターネットイニシアティブ(以下、「IIJ」と表記)、IIJグループの「ハイホー」、フュージョン・コミュニケーションズの「楽天モバイル」、NTTコミュニケーションズの「OCN モバイル」の4つ。いずれも、「料金据え置きで通信量上限をアップ」となります。

IIJの改定はすでにタブロイドでもお伝えしましたが、あとの3社はそれに追従しました。改定内容については、各社の公式発表をご覧ください。

しかし、情報が散らばってて、少し見づらいですね。まずは、各社の代表的な格安プランの改定内容を、比較してみましょう。

旧2ギガバイト/月プラン

企業名「プラン名」 SIMの種類 価格/月 旧通信量上限 新通信量上限 IIJ
「ミニマム
スタートプラン」 データ専用 900円 2GB 3GB SMS付き 1040円 通話付き 1600円

hi-ho
「LTE typeD
ミニマムスタート」

データ専用 933円 2GB 3GB SMS付き 1073円 通話付き 1633円

楽天モバイル
「3.1Gパック」
(旧「2.1Gパック」)

データ専用 900円 2.1GB 3.1GB SMS付き 1020円 通話付き 1600円 OCN モバイル ONE
「3GB/月」
「2GB/月」) データ専用 1100円 2GB 3GB SMS付き 1220円 通話付き 1800円

もっともメジャーと思われる、1カ月に2ギガバイトまで通信できるプランです。今回、そろって1ギガバイト増量し、3ギガバイトとなりました。

最安値はIIJと楽天モバイルですが、0.1ギガバイト(100メガバイト)多く通信できる楽天モバイルが実質的な最安値となります。ただし、100メガバイトの差でできることは、多くありません。おまけ程度と考えておいたほうが良いでしょう。

旧4ギガバイト/月プラン

企業名「プラン名」 SIMの種類 価格/月 旧通信量上限 新通信量上限 IIJ
「ライト
スタートプラン」 データ専用 1520円 4GB 5GB SMS付き 1660円 通話付き 2220円 楽天モバイル
「5」Gパック」
(旧「4Gパック」) データ専用 1450円 4GB 5GB SMS付き 1570円 通話付き 2150円 OCN モバイル ONE
「5GB/月」
(旧「4GB/月」) データ専用 1450円 4GB 5GB SMS付き 1570円 通話付き 2150円

中間的な通信量の、4ギガバイトプランです。各社合わせて5ギガバイトとなりましたが、ハイホーはこの通信量のプランがありません。

しかし、上限が1.5倍に増えた3ギガバイトプランに比べると、5ギガバイトプランはやや割高になったかもしれません。

旧7ギガバイト/月プラン

企業名「プラン名」 SIMの種類 価格/月 旧通信量上限 新通信量上限 IIJ
「ファミリー
シェアプラン」 データ専用 2560円 7GB 10GB SMS付き 2700円 通話付き 3260円 hi-ho
「LTE typeD
ファミリーシェア」 データ専用 2838円 7GB 10GB SMS付き 2978円 通話付き 3538円 楽天モバイル
「7Gパック」
(旧「10Gパック」) データ専用 2260円 7GB 10GB SMS付き 2380円 通話付き 2960円 OCN モバイル ONE
500kbps データ専用 1800円 7GB 15GB SMS付き 1920円 通話付き 2500円

最後は、もっとも上限の大きい、7ギガバイトのプランです。各社が10ギガバイトへ増量した中、OCNだけがドーン15ギガバイトへ増量しながらも最安値です。

ただし、プラン名の「500kbps」という名前の通り、通信速度が他社より大幅に制限されます。使ったことがないのでなんともいえませんが、YouTubeで高画質再生をしたいような方には不向きかもしれません。

高速通信が使える10ギガバイト上限の中では、楽天モバイルがダントツで安くなっています。大容量の高速通信が使いたい方は、楽天モバイルが良いでしょう。

各社の独自サービス

サービスは、単純な価格だけでは比較できません。各社が独自に展開するサービスについて見てみましょう。

IIJの家族間通話料割引

IIJでは、格安SIM業界で初めて家族間通話料の割引サービスを発表しました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

「維持費が安いが通話料が高い」という、格安SIMの常識を変える独自サービスです。これから他社も始めるかもしれませんが、2015年3月19日現在ではIIJのみ。

また、IIJは通信の品質が高いことでも知られています。

ハイホーの独自プラン

ハイホーでは、「ミニマムスタート」プラン1年分の料金を先払いすることで、1カ月の料金が実質833円になる「1年パック割」プランがあります。本プランを利用すれば、3ギガバイト上限プランの中ではハイホーが最安値。

また、3枚のSIMで3ギガバイトを分け合える、「アソート」プランもユニークです。詳しくは、公式サイトをご覧ください。

また、IIJが親会社なだけあり、通信の品質も高いようです。

OCN モバイル ONEの「日次コース」と「無料Wi-Fiスポット」

OCN モバイル ONEでは、一日単位で上限が設けられた「日次コース」が特徴。やや使い勝手が落ちますが、上限通信量辺りの価格は安くなります。

また、Wi-Fiスポットが、期間限定で無料開放中。詳しくは、公式サイトをご覧ください。

楽天モバイルの「ベーシック プラン」

楽天モバイルでは、通信が低速な代わりにとても安い「ベーシック プラン」が用意されています。かなり遅いですので、使い方が難しいかもしれません。

詳しくは、公式サイトをご覧ください。



以上、通信料上限の引き上げが発表された、格安SIMのまとめでした。今まで通り安く、今まで以上に使いやすくなりましたね。

しかし、上限を引き上げず値下げ、という企業がないのが少し残念なところです。どこか、2ギガバイト上限でもいいので、もっと安いプランを発表しないものでしょうか。


「格安SIM」のデータ通信量が4月から増量へ、1000円で月間3GBが標準に[WirelessWire News]

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