あなたのプライベート、丸見え?
設置されている「ウエブカメラ」の約3割が、ネット上で誰でも見られる状態になっているなっていることがわかりました。朝日新聞の報道によります。
ウエブカメラとは、ネットに接続できる動画撮影機のこと。スマホやパソコンなどでいつでも手軽に映像を確認できるため、防犯などに役立ちます。
また、アプリの「スカイプ」などを使い、テレビ電話として使う人も。安いものだと通販サイトや家電ショップで1000円程度で買えるため、さまざまな目的で買う人がいるようです。
しかし、この「ウエブカメラ」、取り扱いには注意しなければなりません。ちゃんとパスワードを設定していないと、ネット上で誰でも見られるようになってしまうためです。
約3割が「垂れ流し」
朝日新聞が行った調査によると、設置されているウエブカメラの約3割にパスワードがかかっていなかったということです。つまり、誰でも見られる、「垂れ流し」の状態ですね。
「垂れ流し」状態のものは、映像や音を利用者と同じように試聴できてしまいます。また、ブラウザから操作できるタイプの場合、第三者が勝手に設定を変更できてしまうことも。
これは「ウエブカメラ」自体の問題ではなく、利用者がパスワードを設定すれば防げた問題。しかし、こういった危険性をしっかりと説明しないメーカーや販売店にも、一定の落ち度があるかもしれません。
「防犯」のつもりが逆効果に
こういった「垂れ流し」状態は、実に多くの問題があります。プライバシーをのぞかれてしまうだけでなく、防犯の面でも非常に危険です。
もし映像や音声から住所がバレてしまえば、個人を特定されてしまいます。さらに、玄関などが写っていれば、家が留守になる瞬間もバレてしまうハメに。
「防犯」のつもりで導入したウエブカメラが、逆に危険を招いてしまうわけです。まさに、本末転倒といったところ。
現在「ウエブカメラ」を使っているのであれば、今一度設定を見直してみてください。パスワードの入力なく、アドレスだけで見られる状態になっていたら危険です。
もしパスワードの設定方法がわからない場合は、商品名で検索してみたり、説明書を読み返してみましょう。それでもわからない場合は、メーカーに問い合わせてみてください。
便利な道具も使い方を間違えれば危険を及ぼす、というお話でした。みなさんも、「ウエブカメラ」を使う際はお気をつけください。
ウェブカメラ、ネットで丸見え3割 パスワード設定せず[朝日新聞デジタル]
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