SNSでの情報漏洩問題は多数起きている。当人が漏らさなくても、周囲が漏らしてしまうケースがあるので注意が必要だ。
未発売のお菓子とCM出演のアイドル名が流出
2011年8月、未発売の大手菓子メーカーのお菓子のパッケージ写真とCMに出演するアイドルの名前が流出した。
流出させたのは女子高生だった。父親が会社でお菓子の担当をしており、持ち帰ったお菓子と父の話から得た情報を気軽な気持ちでツイートし、大問題になったというわけだ。
同年7月には、なでしこジャパンの選手が合コンで監督にダメだしをした挙げ句、金メダルを「要らないからあげる」と言ったという発言が、大学生のTwitterから流出した。大学生は金メダルを噛んだ写真を公開していた。選手はこの騒ぎを受けてテレビ出演を辞退・自粛している。
子供の名前をママ友にSNSに書かれる例も
身近な話では、子供の写真や名前をSNSに公開していないのに、ママ友に勝手に公開される例なども起きている。投稿される以外にも、コメント欄で公開されてしまって困った例などは覚えがある方もいるだろう。
情報漏洩は、自分がSNSに投稿してしまう以外にも、ウイルス感染や誤送信などによっても引き起こされる。そのような例は、投稿前に見直す習慣をつけたり、利用するアプリを選んだり、怪しいURLや添付ファイルを開かないなどによって防ぐことができる。
しかし、自分だけ気をつけていても前述のとおり周囲がもらしてしまう例もあるのだ。「この話はSNSでは書かないでね」「写真・名前はSNSでは公開しないでね」などと、周囲に告げておくと安心だ。
万が一投稿されてしまった場合は、すぐに相手に削除をお願いしよう。
黙っていても自分に関する情報はネットにあふれていく。意に染まない情報が勝手に公開されることがないよう、周囲にも配慮を求めていく時代と言えるのかも知れない。