ポケットの中で起きたら、大惨事です。
スマホのバッテリー爆発事故は、なぜ起きるのか? そんな疑問を一発で理解させてくれる動画がありましたので、ご紹介いたします。
やっていることは単純で、「スマホのバッテリーをナイフでグサグサ刺す」。これだけです。では、ご覧ください。
わーお、こいつはすげぇや! ポケットにこんなものを入れて歩いているのかと思うと、ちょっと怖いですね。
バッテリーにナイフを一突き、二突き、三突き。
そして四突き目をグリグリと押し付け始めた、その時!
ブシュウウウゥゥゥ...。
ボワアアァァァ!
圧倒的な大火力です。まるで、花火が大量に入った袋に、引火してしまったかのよう。
もちろん、スマホのバッテリーをナイフで刺す人は、いないと思います。しかし、数年間にわたってさまざまな衝撃が加わり続ければ、いずれは蓄積したダメージが爆発を引き起こしてしまうこともあるでしょう。
何度も落としたり、スマホが曲がるほどの力が加わってしまうと、かなり危ないと思われます。特に、こんな↓風になったことのある人は、要注意。
なぜ爆発したのか
では、そもそもなぜスマホのバッテリーは、爆発することがあるのでしょうか。その原因は、スマホに使われているリチウムイオン電池が、もともと発熱・発火しやすい性質をもっているためです。
上記記事から引用させていただきますと、
一般に、他の二次電池に比べてリチウムイオン二次電池はエネルギー密度が高いために、本来的に危険性が高い二次電池である。
(中略)
さらに、リチウムイオン二次電池は、水溶性電解液を使用するニッケル・カドミウム蓄電池やニッケル・水素蓄電池などと異なり、有機溶媒を使用しているため高温で発火する危険性がある。
このため、これらを見越した上でリチウムイオン二次電池には多重の安全対策が施されている。
しかし、それでもなお、取り扱いの悪さや製造上の欠陥により発熱・発火に至る事例が後を絶たない。
ということです。どれだけ安全に作られていても、乱暴に扱い続ければ危険ということですね。
対策は?
直接的な衝撃については「丁寧に扱う」ことで避けられますが、リチウムイオン電池はもっと別の要因によって発火・爆発することもあります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
特に充電コネクターについては、十分注意するべきでしょう。
今や生活に欠かせない道具となっている、リチウムイオン電池。しかし、その取り扱いには、普段から気を使ったほうが良さそうです。
Poking a phone battery with a knife results in explosion[YouTube via ロケットニュース24]