皆さん、今日も「おは用語」〜!
ネット利用で誰もが重視するポイントといえば、通信のスピードですよね。いまでは高速化技術にも様々なものがありますが、今朝は「複数のアンテナでやりとりすればデータを一度にたくさん送受信できるんじゃね?」という考え方を実現した『MIMO(マイモ)』について解説しましょう。
送受信どちらも複数のアンテナを使うMIMO
MIMO(multiple-input and multiple-output)とは、データ通信の入口・出口の両方に複数のアンテナを使う通信技術のこと。
通常は1対1の通信を、同時に複数のアンテナですることで、よりたくさんのデータを送受信しようという発想です。特に、周波数に限りがあるWi-Fi(無線LAN)で効果があるとして採用されてきました。
ここで使われる送受信のアンテナ数に応じて、各2本なら『2×2MIMO』、4本なら『4×4MIMO』と表記されますよ。
キャリアアグリゲーションとの違い
さて、複数の電波を束ねるというとauやドコモなどで始まりつつある『キャリアアグリゲーション』とMIMOを混同してしまいがちですが、同じ周波数帯の電波を複数のアンテナで送受信するMIMOと、異なる周波数帯を束ねるキャリアアグリゲーションは別のものです。ちょうど両方のサービスを開始したUQ WiMAXがここでは参考になるかもしれませんね。
動画や大容量のデータをやりとりすることも多くなってきましたし、無線通信の高速化技術がいろんな方面で進歩するのは大歓迎ですよね。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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