スマホロックの完成形かもしれません。
富士通が、持ち主の眼球を認識してロックを解除するシステムを開発しました。ロイターが伝えています。
こういった人間の体を使って持ち主を識別するシステムを、「生体認証システム」といいます。「iPhone」や「アローズ」では、すでに指紋認証が搭載されていますよね。
富士通では、そんな「生体認証システム」に、人間の眼球を使って認識する新しいシステムを開発したわけです。指紋認証やパスワードに比べてどんなメリットがあるのか、少し考えてみました。
「眼球認証」のメリット
まず、「眼球認証」がパスワードより優位な点については、「指紋認証」とほぼ同じだと思います。不正に突破することが難しい点や、忘れてしまうリスクがないなどですね。
一方、「指紋認証」と比べても、「眼球認証」の方が優位な点もいくつかあります。1つ目は、画面を「見る」だけでよいという点。「指紋認証」は一度指でなぞらないといけませんが、「眼球認証」なら普通に見るだけでよいはずです。
さらに、「指紋認証」以上に、不正に突破されるリスクが低い点も見逃せません。どうやって「指紋認証」を不正に突破するのかと思われるかもしれませんが、↓こちらをご覧ください。
「指紋認証」は、寝ている間はパスワードより簡単に突破されてしまうんです! なんてこった!
しかし、「眼球認証」であれば、目を開けて寝るタイプの方でない限りは大丈夫。おもいっきり目をこじ開けられたら、さすがに起きるでしょう。
というわけで、もし実用化されれば、スマホロックの一つの「完成形」になるのではないかと期待しています。いろんなスマホに搭載されるといいですね。
現在試作品を展示中
「眼球認証システム」は現在、スペインのバルセロナで開催されている携帯の展示会「MWC」に試作品が展示されています。実用化されるのは、もう少し先でしょうか。
とはいえ富士通ですし、近いうちに商品レベルまで落とし込めるはず。来年ぐらいには、「見るだけアローズ」みたいなのが発売されているかもしれません。
パスワードによるロックや認証は、そろそろ限界が来ている昨今。今後長らく安定して使えそうな認証システムのアイディアが、日本から出てきた瞬間かもしれません。