今朝はディスプレイやテレビなどの画面全般に対して使われる言葉、「視野角」について解説していきましょう。目立たないようでいて、実は画面スペックにおいて重要視されることも多いキーワードなんですよ。
画面が正確に見える角度=視野角
参考: タブレットPC画面の視野角をあらわしたイメージ(パナソニック)
一般的に「画面の視野角」とは、「どの程度斜めから画面を見ても、画像が正確に見えるか」を角度で表したものとされます。
特に液晶ディスプレイの場合、斜めから見ると画面が暗く見えるとして、かつてのブラウン管に比べ視野角が狭いことを指摘されることもありました。また、近年登場した「有機EL」や「電子ペーパー」といった新たな表示装置は、いずれも広い視野角が特徴のひとつです。
スペック表に具体的な数字が記載されることは少ないものの、視野角を気にするユーザーは多いみたいですよ。
「広いほど良い」ってワケでもない?
大画面テレビなどでは、どんな方向からでもキレイに見える広い視野角が重宝されますが、スマホやタブレットのようにプライベートな機器の場合は、必ずしも「広ければ良い」とは限らない様子。好みにもよりますが、周囲から覗き見されたくないので「あえて視野角の狭い画面を選ぶ」というニーズもあるようです。
参考: 視野角切り替え可能な「ベールビュー液晶」(シャープ)
そうした背景を知ってか、メーカーによっては視野角の広さを切り替えられる製品の開発を進めていたりもする様子。今後のスマート機器選びには「画面の視野角」がもっと重視されるようになるのかもしれませんね。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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