未来の通信制学校って感じですねー。
2015年春、自分に似せたオンライン上のキャラクター「アバター」で通学するオンラインの高校、「明聖サイバー学習国」が開校します。公式ページが公開されており、現在ウェブ出願を受付中です。
サイトのデザインがスマホゲームの公式ページのようですが、今の学生さんにはこれぐらいの方がなじみ易いのだと思います。スマホ用サイトも用意されており、かなりしっかり作られていると感じました。
さて、「アバターで通学する」と言われてもよく分からないと思いますので、公式の紹介動画をぜひご覧ください。
ひと通り見てみましたが、個人的には意外とよく考えられているという印象です。
通信制でも交流したい
「明聖サイバー学習国」の最大の特徴は、「アバター」です。これは、顔や髪型、服装などを決めて自分の分身を作成するというもの。
このキャラクターを使って、クラスメイトや先生と交流できるようです。「アメーバピグ」や、「LINE PLAY」のような感じでしょうか。
また、レポートの提出やミニテストを受けると、「MSポイント」(明聖ポイント?)がもらえます。このポイントは、アバターの新しい装飾品などの購入に使うもの。
ゲーム的な要素を入れることで、学習のモチベーションを上げる狙いがあると思われます。なかなか面白い仕組みですね。もしサーバーのトラブルで授業が受けられなかったら、「お詫びMSポイント」の配布があるかもしれません。
通信制の高校は家で授業が受けられる代わりに、他人との交流が途絶えてしまいがち。生徒が孤独感を覚えやすいという問題が、常につきまといます。
アバターは、そういった問題を解決するために作られたのではないでしょうか。もしこれで生徒が孤独を感じずに学習できるのであれば、大成功といえるでしょう。
基本は通信制高校
本校は、基本的には通信制の普通高校です。授業はネットを使った映像を通じて視聴し、自分で進めていきます。
就学期間は、普通高校と同じく3年間。卒業すれば卒業資格も取れる、ちゃんとした「高校」です。
ただし、年に4日程度の登校日が設けられており、病気などの特別な事情がない限りは出席が必須となるようです。単位認定試験などもあります。
履歴書と学校名
さて、なかなか意欲的な本校ですが、多くの人が抱いているであろう疑問点を私が代弁いたしましょう。「履歴書に高校名を書くのが恥ずかしい」。
なにせ、「明聖サイバー学習国」です。「国」から卒業ってお前亡命者かと言われそうですが、ご安心ください。創業証書には「明聖高等学校 通信制課程普通科卒業」と記載されます。
「明聖サイバー学習国」という名称は、「明聖高等学校」の就学コース名の一つというわけです。その辺も、ちゃんと考えられていました。
最初に見た時はどうかと思った「明聖サイバー学習国」でしたが、よく読んでみれば意外といい感じですね。インターネットをいかした、新しい通信制の形だと思いました。