小銭いらずで「ピッ!」と買い物ができる電子マネーの普及が進んできましたね。おかげで1円玉の流通がだぶついているなんて話もあるくらい。
そんな電子マネーのなかでも、すっかり浸透した感があるのが、SuiCaなどの「交通系電子マネー」。いったい全国にどのくらいの種類があって、どれだけ相互利用できるのかをまとめてみましょう。
これだけあるぞ、全国の交通系電子マネー
上の図は、Wikipediaに公開されている2014年12月6日現在の国内交通系電子マネーをまとめたもの。JR各社を中心に、様々な地域の鉄道・バス等がICカード式の電子マネーを採用しているのがわかります。
しかし、各社すべての電子マネーが相互利用できるわけではなく、運賃のみ相互利用できるもの、SuicaをはじめとしたJR系などからのみ片道乗り入れ可能なものなど、その相性はかなり複雑になっています。
主要交通系カードの相互利用を知っておこう
JR各社は、当然ながら運賃・電子マネー(買い物)ともに相互利用が可能です。カードの名前こそ違えど、ほとんど意識することなくチャージや乗車、買い物に利用できますよ。
ただし、エリアを跨ぐ乗車では(例: JR東日本→東海)清算が必要になったり、エリア外ではオートチャージができないといった制限がかかることはあります。
首都圏であれば私鉄系のPASMOでJRに乗車するといったケースもよく見られるように、都市部の私鉄系電子マネーでは、多くがJR系との相互利用を実現しています。
先に挙げた私鉄系カードなら、利用者側が特に意識することなく運賃、買い物、チャージといった基本機能の相互利用が可能ですが、ちょっと特殊なのが主に関西で使われている「PiTaPa」。乗車券としてはJR系と相互利用が可能ながら、買い物では互換性がありません。
これは他の交通系電子マネーがプリペイド方式(先払い)なのに対しPiTaPaはクレジットカード同様のポストペイ(後払い)であることによります(関連記事)。関西以外で利用する際には気をつける必要があるかもしれませんね。
ここまではほんの一部で、地域ごとにまだ多くの交通系電子マネーがあります。旅行や転勤にあたっては、その土地のご当地ICカードについて事前に調べておくというのも良いかもしれません。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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