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【新爆の競馬放談】 コパノリッキー乗り替わり劇の舞台裏を勝手に紐解く

2015/02/22 10:00 投稿

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20150222_uma.jpg.jpg AJCCでゴールドシップが飛び、京都記念でハープスターとキズナが見事に飛んだ。どれも単勝1倍台、2倍台。まず勝ち負けになるだろうと確信できる馬たちが連にも絡んでいないのだからお粗末な話である。それらのレースに大枚を張っていた知人の博徒を何人か知っているが、未だに電話が通じない。人づてに聞くと"大きなお魚を釣らなきゃいけなくなった"とのことで北に向かったという未確認情報も入ってきている。おそらく同じように競馬場やウインズ、PAT投票でも多くの死屍累々を生み出したことだろうと思うと明日は我が身、胸が張り裂けるように軋む。

 たまたまその日はレース直前になり、断れない先輩から亀戸の餃子屋に誘われて馬券が買えなかった。もちろんラジオNIKKEIで実況は聞いていたのだが、先輩に「お前さっきからなんで餃子食ってる時にイヤホンしてんの?」と言われ、とてもレースには集中できなかった。馬券が買えていたならゴールドシップとキズナに厚く張ろうと決めていたので、その先輩には陰ながらここで小さく感謝しておこう。

 昔からこの2月の三場開催はレースが荒れると言われている。騎手が三場に分散することによって乗り替わりが増えることはもちろん、この時期の馬はメイチで仕上げているのか、6割ほどの出来なのか、判断が難しいからだ。今回の3頭はどうだったのだろうか。どちらにせよ、あれほどの人気を背負ったG1馬、やはり勝ち負けになるレース運びをするべきだったのではと感じる。

 今週は東京競馬場にて今年一発目の中央G1、フェブラリーSが行なわれる。残念ながら"弾"が無くて現地には行けないが、脳トレならぬ馬トレのためにもレース予想だけはキッチリしておきたい。

 キーとなるのはやはり1番人気のコパノリッキー。前走の東海Sから鞍上が田辺から武豊にスイッチした。田辺が最後に乗った昨年末の東京大賞典では1着のホッコータルマエに4馬身ちぎられての2着入線だったが、傍から見て完全な力負け、とても騎乗内容に問題があるようには見えなかった。

 では、なぜ乗り替わりなのか。他の持ち馬との兼ね合いもあるだろうが、大賞典のレース後、検量室に戻ってきた田辺は戦い終えた安堵からか、笑顔だった。俺はその笑顔が妙に引っ掛かった。大レースで2番人気の2着。最低限の責任は果たせたのかもしれないが、やはり競馬において勝ち馬以外はすべて負け。年の暮れの大一番、2番人気の馬の単勝に大枚を張った者も大勢いるだろう。俺もその一人であり、極寒の大井競馬場の柵にしがみつき、小さく震えながらコパノリッキーの1着を信じていた。それが負けて絶望している淵に、検量室での田辺のあの笑顔。俺を含めたコパノに張っていた多くの馬券師の神経を逆なですることとなったのである。そしてそれは馬券師も馬主も同じである。馬主であるDr.コパ氏があのタイミングで乗り役をスイッチしたのは、結果以外にもそういった面があったのではないかとひねくれ者の俺はついつい邪推してしまう。

 今日のフェブラリーS。◎コパノリッキーの鞍上は満を持しての武豊。スタートの芝コースが少し気に掛かるが、この枠ならあっさり前に付けてくれるだろう。対抗には川崎記念を叩いたカゼノコとハッピースプリント。レース後、豊の屈託のない笑顔を是非とも見たいものである。


2015年2月22日
新爆

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