スマホを見ながら歩く「ながらスマホ」。人にぶつかる、ホームから転落するなどのトラブルが報告されています。いったどれだけ危険なのか。JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が、歩行中や自転車乗車中の「ながらスマホ」の危険性を検証した動画を公開しました。
「ながらスマホ」をしている人目線の映像、何度もヒヤッとしますよ。
周りが見えていないことが丸わかり
実験ではモニターとなる男女に「アイマークレコーダー」を装着。視線を追跡できるカメラです。スマホあり/スマホなしで視線の違いや特徴を比較します。
こちらがアイマークレコーダーの映像。右目/左目/両目がどこを向いているか一目瞭然。なにを見ているかバレバレです。実験ではメールに返信しながら歩いてもらいます。
『「ながらスマホ」の危険~歩行者編~』の実験場所は渋谷。道玄坂下の交差点です。ただでさえ人通りの多い場所。様々なトラブルがモニターを襲います。前から来た人に正面衝突、突然親子連れが前を横切る、傘が迫っているのに気がつかない!
『自転車編』では、赤信号を無視してしまう、子供のマネキンを倒してしまうなど、危険度はさらにアップ。外から見ると意味不明な行動。しかし、本人から見た映像だと本当に周りが見えていないことがわかります。
動画の最後には、実験を監修した愛知工科大学工学部の小塚一宏教授がコメント。ながらスマホをすると、左右方向への視線の動きが極端に減ってしまいます。その結果、脳で左右方向の現象が確認できなくなってしまうそう。対して、スマホなしの場合は脳が無意識のうちに周囲の安全を確認しているんだそうです。
加えて、自転車の場合は体制が不安定になることも指摘しています。歩行者やドライバーから見たら、こんなに危ないことはないですね......。
動画では、「ながらスマホ」は自分が怪我をするだけでなく、高齢者・妊婦・子供を倒してしまうことにも触れています。未来を奪う行為です。ながらスマホはやめましょう。