順光とは、被写体に向かって、真っ直ぐに当たる太陽光のこと。
まんべんなく光が当たっているから、肝心の顔には影も出来ないし、ベーシックなあかりと云えます。でも同時に全てがあけすけに写るので、そうした情報性が高くなる光はクリエイティブな光ではないとも云えます。学校の教室やオフィスのような明るくて作業はし易いけど、退屈な蛍光灯みたいなことだと思います。
では、順光はツマラナイ光か? そうでもないのです。撮りたい被写体にはシッカリ光が届くから、こんな色の強いヴィヴィッドな背景もシッカリ写ってくれます。いい感じで電線の影が見えるので、それ活かしでパシャリ♪
この一枚もメインの光源は順光ですが、トリッキーにリフレクションのある風景を背景にして太陽の反射を構図に取り込んでみました。
これも木の影の印象が強いですが、順光です。
光のある部分に木の影が浸食していっているといったイメージで撮りました。
このように順光でも撮影者の背景にあるものがフィルターになって、影が生まれ、被写体の上に被さっていったり、背景のガラスを使ってリフレクションの効果などで一枚の画面を多層的にして見ていて厭きないイメージを作ることが可能です。それもこれも順光という非常に強い太陽光のお陰なのです。
次週もお楽しみに!
Have A Nice Shot!