NTTドコモが、携帯電話と家のネット回線をセットで契約すると、料金を割引する『ドコモ光パック』を発表しました。そのこともあり、最近は自宅に引く光ファイバー回線が話題を集めています。
すでに他社には『auスマートバリュー』といった類似サービスがあったのに、どうして今になって「光回線と携帯電話のセット割」が注目されているのか、そのいきさつをまとめてみましょう。
・ついにドコモが携帯+固定(光回線)のセット割を開始!
・「NTT法」と「光回線卸」が重要キーワード
・「光回線卸」で光回線の事業者が増加、ソフトバンクもセット割!
通称「NTT法」の規制と、「光回線卸」
au(KDDI)がすでに提供していた「セット割」サービス。NTTドコモが同じようなサービスを提供できなかったのは、通信市場独占を防ぐための法律『日本電信電話会社法(通称「NTT法」)』によって、NTTグループ内での独占的サービス連携が制限されているから。
そこで登場したのが、NTT東日本/西日本による光回線の卸売り事業「光コラボレーションモデル」です。
これは今までNTTがユーザーに直接提供していた光ファイバー回線を、他の事業者に卸売りするサービス。ちょうど格安スマホとして賑わっている『MVNO』とキャリアの関係に近いですね。
そして、この仕組みで光回線の卸売りを受けたドコモが、自社サービスとしての固定回線を提供するのが『ドコモ光』というわけ。つまり携帯電話、固定回線どちらもNTTドコモが提供することになって、NTT東西の『フレッツ光』とは別のサービス、ほかの業者と同じ条件で独占じゃないんですよー...ということに。
「光回線卸」で他社も光ファイバーに大量参入
もちろん「光コラボレーションモデル」では、あらゆる事業者に公平に卸売りするので、ドコモ以外の事業者からもどんどん参入が表明されています。
特に気になるのが、ライバルのソフトバンクも『SoftBank 光』を開始すること。なんとこちらもNTTの光回線卸を使ったサービスで、ドコモと同じくセット割引サービスがありますね。
また、今まではNTT東西の光回線との接続を担っていたインターネットサービスプロバイダ(ISP)も、光回線卸を受けて続々と自社ブランドの光回線サービスを発表しています。
今後はもしかすると格安スマホ(MVNO)と家のネット接続(光回線卸)によるセット割...なーんてさらにオトクな新サービスが誕生するかもしれません。う〜ん、ますます通信業界の競争が激しくなりそう。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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