身につけられるコンピュータ機器「ウェアラブル・デバイス」というと、すでに日本国内でも入手可能なスマート腕時計『Android Wear』や、登場間近と噂される『Apple Watch』など、スマホと連動するタイプが現在の主流。
しかし、「スマホと同じ機能が腕時計型デバイスに全部入りだったらイイんじゃないの?」と考えている人は多いのではないでしょうか。
そんな「夢のオールインワン・ウェアラブル端末」が、超小型Android端末として『第1回 ウェアラブルEXPO』に参考出展されていましたよ。スマホをそのままギュッと小さくした機器で、3G通信にも対応。通話もウェブもOKです!
『Internet Connected Device (Wearable Smart Communication Module)』として、この端末を参考出品していたのは、MVNO(仮想移動体通信事業者)として格安SIMも提供しているインターネット接続プロバイダのビッグローブ株式会社。超小型のAndroidスマホにリストバンドやネックレス型などのアタッチメントをつけることで、さまざまな用途のウェアラブル機器として利用できるとしています。
現時点では、かなり小型な1.6インチ画面にAndroidスマホと同様の画面表示のため、細かな操作には若干の難があるようにも感じられましたが、ウェブブラウジングのみならず音声通話もこなす機能性は「スマホとまったく同等」と言い切ってしまって良いでしょう。端末内蔵のスピーカー&マイクで実際に音声通話もしっかりできちゃいました。
参考までに主要スペックをまとめると、以下の通り。
OS: Android 4.2
CPU: デュアルコア 1.3GHz
メモリ: RAM 512MB、ストレージ(ROM)1GB
ネットワーク: Wi-Fi、Bluetooth、WCDMA HSDPA(nano SIM)
画面: 1.6インチ(220 × 176ピクセル)TFT液晶タッチパネル
バッテリー: リチウムイオン 630mAh
防水/防塵: IPX 5/7、IP5X
GPS、3軸モーションセンサー、モノラルスピーカー、マイク、バイブレーター、英語/日本語/中文、専用USBドック
まだ製品化の段階ではなく、端末価格や発売スケジュールなどは一切未定。これから各所からのフィードバックを受けて調整していくとのことでしたが、ビッグローブの提供するSIMとセットにしての販売をイメージしているのだそう。またひとつ、格安スマホ市場の多様性が広がっていく予感を感じさせますね。
[- ウェアラブルEXPO-装着型デバイス技術展]
[ビッグローブ株式会社]