口は災いの元、SNSは仮釈放取り消しの元。
仮釈放中の囚人がSNSに挑発的な投稿をしたところ、裁判官が激怒して刑期の再審理を決定するという事態が米国にて発生しました。海外メディアのfox8.comが伝えています。
2013年の3月23日、男は車の運転中に大きなスピード違反を起こして木に激突。同乗者の一人を死なせてしまいました。
男は3年の実刑判決を受け、服役することに。その後、受刑態度が良かったため、2014年12月から仮釈放中です。
反省してませんでした
しかし、男は仮釈放中、フェイスブックに挑発的な投稿をしてしまいます。崩した英語なので翻訳が難しいのですが、秒刊SUNDAYによると、
「ムショ生活ごときで俺が屈するとでも思ったか!7か月もかわいがってくれたおかげですっかりタフになっちまったよ。今の俺は以前の俺とは違うぜ。誰も俺を束縛することはできない。俺は自由だ。ああ、檻の中のダチが懐かしいぜ。また会える日を楽しみにしてるからよ!」
といった内容でした。しかも、ご丁寧に両手の中指を立てた写真付きです。小学生か。
この投稿はすぐさま見つかり、裁判官は大激怒。遺族に対し失礼極まりないとし、刑期の再審理が決定したのでした。
弁護士は、「フェイスブックに自分の状況を投稿することは、違法行為ではないはずだ」と反論を寄せています。
しかし、仮釈放されるほど服役中の態度が良かったことを考えると、彼はネットの世界だと急に強気になるタイプだったのかもしれません。それを仮釈放中に実名、しかも写真付きでやるのは、かなりのパワフル・アンド・クレイジーですが。
違法行為ではないが...
弁護士が述べたように、確かに彼は違法行為を働いたわけではありません。あくまでも、マナーやモラルの問題です。
現地でも、「やり過ぎだ」という意見と「当然だ」という意見に分かれているようです。米国での法律がどうなっているのかは分かりませんが、確かに仮釈放の取り消しはやり過ぎな気もします。
とはいえ、罰を決めるのは感情のある人間。反省が見られないようであれば、こうなってしまうのもしかたのない気も。
決定次第では、今後の法律にも影響してきそうなこの問題。一体、どのような形で決着するのでしょうか。
Facebook post causes trouble for parolee in deadly Westlake crash[fox8.com via 秒刊SUNDAY]
Photo by Thinkstock/Getty Images