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老後のお金を自分で用意するのは難しい?

2014/12/27 20:00 投稿

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公的年金は「社会保障制度」である、というのが前回のお話でした。

では、企業年金とは? 前に企業年金というのは退職金と同じだとお話しましたね。一度に受け取れば退職金、何年にも分けて受け取れば企業年金になるというお話でした。

退職金も含めて企業年金のことを退職給付制度と言いますが、これは簡単に言えば給料の後払いです。本来ならば給料に上乗せして払ってしまってもいい部分を会社があらかじめ別に取っておいて、退職した後に支払うという仕組みです。

老後のお金を自分で準備するのは難しい

ではなぜそんなことをするのか? 理由は二つあります。一つは、老後のお金を若いうちから自分で準備するということはなかなか難しいということです。

そしてもう一つは、給料として払ってしまうと税金がかかってしまうからです。

給料の後払いというのは余計なおせっかいだということであれば、退職給付制度を全く廃止してしまう選択肢も企業にはあります。現に、退職金自体を廃止して全部給料に上乗せして前払いしているという会社もあります。

しかしながら、個人できちんと自己管理して退職後に備えた準備を若い頃からやるというのは現実には極めて難しいですし、税金面でも損です。

アメリカでもヨーロッパでも、要な先進国では日本のようないわゆる退職一時金の制度はほとんどありませんが、企業年金の制度はほとんどの国であります。

それに、退職金制度がもともとあったものを廃止して給料に上乗せするということであれば、明らかにそれまでよりも給料が増えるのでわかりますが、最初から「うちは給料に退職金分が上乗せされています」と言われても、本当にそうなのかどうかはわかりません(笑)。やはり、あらゆる面で考えて企業年金というのは必要な制度だろうと思います。

自分で管理・運用する年金が登場

企業年金の基本は会社が社員のためにお金を積み立てておき、それを会社が管理・運用するというやり方ですが、最近は会社はお金を出すのみで、そのお金を管理・運用するのを社員に委ねてしまうという制度があります。それが、2001年にスタートした確定拠出年金という制度です。

この制度についてはいずれ詳しくお話しますが、今の時点では企業年金には大きく分けて「会社が年金資金を管理・運用する制度」と「お金は会社が出すけれど、その管理・運用は自分でする制度」の2種類があるということを知っておいていただければ良いと思います。

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