スマートフォンの安全を確保するために、大きな助けとなるセキュリティアプリを、いくつかピックアップして試してみようという本連載。第10回の今回は『BullGuard Mobile Security and Antivirus』を取り上げます。
過去の記事は、それぞれこちらへ。
第1回『Avira Antivirus Security』
第2回『CM Security』
第3回『McAfee Mobile Security』
第4回『ウイルスバスター™ モバイル』
第5回『ESET Mobile Security & Antivirus』
第6回『360 Security - Antivirus FREE』
第7回『Sophos Free Antivirus and Security』
第8回『ノートン モバイルセキュリティ』
第9回『Trustlook Security』
セキュリティアプリは、言うまでもなく性能が最も重要視されるべきです。しかし望めるのであれば、アプリのルックスも重視したいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
筆者も、実はアプリのルックスが気になる方なのですが、今回はそんな私が愛用しているセキュリティアプリのご紹介です。
本アプリも、AV Testの最新9月度テストにおいて100%、累計でも98%のマルウェア検出率を誇っており、性能は申し分ありません。さらにPCから遠隔操作できるのですが、その操作性にも優れており、非常に高レベルなアプリだと言えます。
もっとも、日本語で使えないという難点があり、これは大半の方にとってはネックとなる部分です。
英語が苦手な方でも使えるよう、使い方の解説をしていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ウイルス監視・スキャン
定期検査は、1日1回実施してくれます。
基本機能については、過去レビューしてきたアプリ同様、文句ない仕上がりとなっています。
盗難対策(Antitheft)
盗難対策機能では、一般的な機能に加えて、端末のデータ削除ができるようになっています。
ところが実は、本アプリの優れている点は、PC等からの遠隔操作が使いやすく洗練されている点にあります。
盗難対策機能だけでなく、データのバックアップ、マルウェア(ウィルス)スキャンなども、PC等から操作可能です。
遠隔操作するためのサイトは、こちら。
保護者による管理(Parental Control)
小さいお子さんなどに、事情があって携帯電話を持たせる必要がある方には、PCからスマホの「発着信履歴」「SMS(ショートメール)の相手先、内容」「写真」「追加インストールされたアプリ」を確認できる機能もあります。
お子さんのプライバシーを侵害しないように、慎重な運用を心がける必要はありますが、イジメやストーカー被害、不審なアプリの導入などを監視することもできますので、状況によっては有用な機能だと思います。
本機能のオンオフは、PC等から行う必要があります。
GPSを使って、端末の位置情報を一定の間隔でチェックすることもできます。「15分」「30分」「1時間」「12時間」の中から、選んでください。
着信拒否(Call Manager)
着信拒否の機能もあります。
アプリで、拒否した履歴を確認することもできます。
データのバックアップ(Backup)
大切なデータのバックアップにも対応可能です。
ただし「写真」「動画」「音楽」については、バックアップを保存するための追加スペースを購入する必要がありますので、ご注意ください。
アンインストール
盗難対策機能をオンにしていると、通常の方法では本アプリをアンインストールすることができません。
アプリを削除したい場合は、まず盗難対策機能をオフにしてください。
総括
数々試してきた中で、筆者は本アプリを使用することに決めましたが、このアプリが性能において突出しているというわけではありません。
しかし、ひいき目かもしれませんが、本当によくできたアプリなのです。
英語が苦にならない方はもとより、英語が苦手な方でも試してみる価値があると思います。