ソニー子会社の映像メディア企業、ソニーピクチャーズへの相次ぐサイバー攻撃によって、2015年11月公開予定の映画『007シリーズ』最新作の脚本が流出したことが明らかになりました。
ジェームズ・ボンド映画(007シリーズ)の制作会社である『イオン・プロ』が同作品ウェブサイトで発表したところによれば、漏洩したのは『スペクター』と題された007シリーズ最新作の初期バージョン脚本にあたるもの。
折しも作品タイトル、主演のダニエル・クレイグ(ボンド役)をはじめとするキャスト・スタッフ陣が公式発表された矢先のタイミングでした。
今回の脚本漏洩についてイオン・プロでは、
「盗まれた(漏洩した)脚本を入手した第三者が、映画の内容を公表してしまうことを懸念しています。脚本は我々の機密情報であり、英国および全世界の著作権法により保護されていますし、その権利が侵害されないために必要なあらゆる措置を取るでしょう」
と、コメント中で脚本データの拡散を牽制する声明を出しています。
その被害の甚大さ、攻撃者のバックグラウンドに関するさまざまな憶測などから、大きな話題になっている今回のソニー・ピクチャーズを標的としたサイバー攻撃。
犯人はジェームズ・ボンドの宿敵である悪の秘密結社『スペクター』...ではないと思いますが、この一連の事件による各方面へのダメージは、計り知れない規模にまで発展しそうな気配となっています。
STATEMENT ON SPECTRE [The Official James Bond 007 Website via AFPBB News]