有線、無線を問わず、PCやタブレット等をインターネットに接続するときに使われる機器として「ルーター(あるいはルータ)」というものがあります。特に端末との間の通信を無線で行う「Wi-Fiルーター」が最近ではよく聞かれますよね。
でも一体どんな役割を持った機械なのでしょうか。今朝はそんなルーターの機能と種類について、解説していきます。
違うネットワーク同士を繋げる「中継機」
ルーターの役割は、通信方式が異なるネットワーク同士を繋げる「中継機」です。
自宅内有線LANの模式図(有線ルーターの参考画像はバッファローBHR-4GRV2より)
例えば自宅に固定回線でインターネットに接続する場合、上の 図のように、家の外のネットワーク(光ファイバーやADSL、ケーブルテレビなど)と家庭内のLAN(宅内ネットワーク、PCやタブレットなど)の中継地点にルーターを設置します。
自宅内無線LAN(Wi-Fi)の模式図(無線ルーターの参考画像はエイスース RT-AC68Uより)
また、自宅内のネット環境を無線化したい、あるいはタブレット のような有線LANに対応していない機器がある、という場合には、無線LANに対応した「Wi-Fiルーター」を使うことになります。このとき、ルーターが対応しているWi-Fiの規格(IEEE802.11x)によって通信速度やセキュリティの強度に差が出るので、購入時には事前に調べておいたほうが良いですよ。
これらの自宅や職場などに設置するルーターは、自宅外のインターネット回線と自宅内の有線/無線LANを中継する役割を担っていることになるわけです。
持ち運べる「モバイルWi-Fiルーター」
外出先でインターネットを利用する際には、モバイルWi-Fiルーターと呼ばれる機器を利用することもあります。これは携帯電話ネットワーク(3GやLTE、WiMAXなど)を中継し、Wi-Fiの電波を介してPCやタブレット等をインターネット接続するルーターです。
参考: WiMAX Speed Wi-FiのモバイルWi-Fiルーター(UQ WiMAXより)
インターネット側のネットワークが固定回線からモバイル回線に置き換わっているものの、基本的な仕組みは自宅用のWi-Fiルーターと同様。ただし持ち運びのために小型化やバッテリーの内蔵がなされています。
あまり高速なインターネット回線が必要ない、あるいは自宅の固定回線をやめて節約したいという人々の間では、自宅でもモバイルWi-Fiルーターを使うケースが増えているようですね。逆に、外出先でたまにPCやタブレットをネット接続したいユーザーは、ルーターの代用としてスマホのテザリングを利用することも。
今朝のまとめ
今朝の話題をまとめると、
・ルーターは通信方式の違うネットワークを中継する機械
・固定回線やモバイル、有線・無線といった多くの種類がある
ということなのですね。Wi-Fi通信において「アクセスポイント」として機能するこれらのルーターは、普段意識することが少ないですが、端末と同じくらい重要な役割を持っていますよ。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
ナビゲーター: 渡邊ちこ(notall)[公式プロフィール/Twitter]
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