スマホを使っていると本体が熱くなってくることがありますよね。その主な原因は、内蔵されているバッテリーの発熱によるもの。故障の前触れになるおそれもあるので、
「さいきん寒くなってきたから発熱するとありがたいかも...」
なんて言っていてはいけませんよ。
さて、今朝はスマホのバッテリーとしてよく使われる『リチウムイオン電池』『リチウムイオンポリマー電池』、そしてその発熱問題について解説していきましょう。
スマホ内蔵バッテリーの原理と問題点
参考: リチウムイオン電池の原理・特徴(日立化成株式会社)
上の図のように、「リチウムイオンが電解液を介して正極~負極間を行き来することで充放電される」のがリチウムイオンバッテリーの原理。しかし後述するように一時期、異常発熱・発火の問題が浮上したこと、さらなる小型・薄型化が要求されてきたこともあって、現在では改良されたリチウムイオンポリマー電池が使われることが主流となりました。
発熱・発火の問題について
一時期多発した、「スマホが発火した」「スマホが爆発した」という現象は、バッテリーに原因があると考えられるケースが多かったようです。リチウムイオン電池の時代にはバッテリーパックが膨張・変形する事例もありました。
上の参考記事では、この問題について製造メーカーに問い合わせています。それによれば、リチウムイオンポリマー電池の場合はユーザー側で特に過充電・過放電を過剰に気にする必要はなさそうです。
また、スマホには利用に適した温度範囲というものがあります(iPhoneの場合は0~35 ℃)。発火に至らないまでも、端末が高温になりすぎるとバッテリーにダメージを与えたり操作ができなくなることもあるので注意しましょう。
今朝のまとめ
今朝の話題をまとめると、
・現在のスマホ内蔵バッテリーはリチウムイオン電池を改良した『リチウムイオンポリマー電池』が主流
・過充電・過放電よりも、ユーザー側ではスマホ利用時の外気温により注意が必要
ということなのですね。もし異常な発熱などに気付いたら、危険な状態になる前にキャリアのショップやメーカーのサポートに問い合わせましょうね。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
ナビゲーター: 佐藤遥(notall)[公式プロフィール/Twitter]
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