連覇か、また重賞未勝利馬か。
今年もあと1カ月余り。競馬をやっていると、当週のレースを見て季節の移り変わりを感じる方も多いと思います。今週のマイルチャンピオンシップもまさに季節を感じるレース。京都競馬場のその年最後のGIであるため、「今年も終わりだなぁ」と思わされるレースです。
レースとしては、安田記念と違い中盤でいったんペースが緩むのがポイント。これは京都競馬場の形状(3コーナーに山がある)ことが最大の理由です。そのせいでこのコースが得意という馬がはっきりと存在します。マイル適性よりも京都適性が優越するコースと言っていいでしょう。
本命は◎トーセンラー。
昨年は個人的にはまさかの勝利でした。いくら淀が得意だといっても長距離を中心に使っていた馬がいきなりにマイルにきて勝ち切るというイメージがまったくわかなかったからです。ところが鮮やかに差し切って見せました。鞍上の騎乗が冴えていたのもありますが、コース適性が距離適性を上回った好例だったと思います。今年は明らかに目標をここにしてローテーションを組んでいて、馬券圏内から外れることは考えにくいでしょう。
相手筆頭は○フィエロ。この秋GIでのトレンド(?)「重賞未勝利馬」です。本命馬と同きゅう舎で、馬券的にはこちらのほうがやや妙味がありそうです。血統的にもマイルがぴったりでしょう。トーセンラーにもいえることですが、藤原英きゅう舎は前哨戦はあくまで本番への試走として使っているところがあり、前走のスワンSよりも調子を上げてくることは間違いありません。どちらが勝ってもおかしくないくらいに評価しています。
以下、復調気配で一発を期待したい▲エキストラエンドと、△ミッキーアイル、△タガノグランパ、△グランデッツァ、△ロゴタイプまで。