ルールを守った人には、ごほうびを。
運転中にスマホをいじるのは、もちろん道路交通法違反。しかし、通知音がするとどうしても気になってしまうのか、「ながらスマホ」の検挙数は依然多いのが現状です。
警察庁が発表した平成25年の道路交通法違反の取締り状況によると、運転中の携帯電話使用による違反は、交通違反全体の約11%を占めています。車大国のアメリカでは、自動車事故の4分の1以上が携帯電話の使用中に発生しているという調査結果もあるほど。
時速60kmで走る車は、たった1秒脇見をするだけで約17mも進んでしまいます。スマホを見ているなんてもってほか。この「ながらスマホ」を防ぐため、ルーマニアで生まれたアイデアをご紹介します。
スマホを触らないとポイントが貯まる！
ルーマニアの交通安全啓発団体「SafeDrive」がリリースしたアプリ、その名もズバリ「SafeDrive」は、運転中のスマホ操作を防止するアプリ。
運転中に「SafeDrive」を起動しておくと、走れば走るほどポイントを貯めることができます。しかし、運転中にスマホを触ってしまうとポイントはゼロに。赤信号で停車中に触った場合は「ここで止めるか」どうか聞かれ、続けるならばこれまでのポイントはリセットされてしまうんです。
安全運転を続けるほどポイントが貯まるこのシステム。貯まったポイントを使えば、割引価格で買い物やサービスを受けられます。ルールを守るほど、ポイント＝ごほうびの額が増えていく仕組みです。友だちをポイントを競ったり、走った道を記録することもできます。
ただ「ダメ！」と叫ぶのではなく、「守ったほうがいいことがある」という仕組みを作って解決するのは、とてもスマートですよね。会社や家庭でも、ルールを守ってもらえずに困ったら、「ごほうび」を考えてみるのもいいかもしれませんよ。
Safedrive - Earn points by driving safely
