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子どもが加害者にも アプリで巻き込まれる犯罪被害多数

2014/11/15 07:00 投稿

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11月13日の読売新聞による報道で、高校生によるスマホ動画を使ったいじめが起きたことが報道されました。同記事によれば、福岡県内の県立高校で、裸にした男子生徒に暴行を加える動画が同級生によって撮影され、インターネット上に公開されたとのことです。

また、10月には中学生によるスマホを使った児童ポルノ事件が起きたことも記憶に新しいと思います。度重なる、子どもが被害者となり時には加害者にもなる、スマホを使った犯罪や人権侵害について、ITジャーナリスト高橋暁子さんの見解を寄稿していただきました。


アプリで児童ポルノ公開

2014年10月、神奈川県の中学三年生男子(14)が写真共有アプリ「写真カプセル」で児童ポルノ画像を公開して、児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの疑いで書類送検された。少年は、同アプリに18歳未満のものを含む男女の裸や下半身の画像を投稿していた。

写真カプセルは、投稿者がパスワード付きで画像や動画を投稿し共有するためのアプリだ。公開は無料の他有料にすることができ、有料の場合支払額の15%が投稿者にポイントで還元される仕組み。

少年はパスワードをTwitterで公開、不特定多数の閲覧が可能な状態としていた。同アプリは2014年1月頃に運営開始以来、10万会以上ダウンロードされており、小遣い目当てで未成年によるとみられるわいせつ画像投稿が相次いでいるという。

LINEで出会い系被害も

この事件は未成年自ら犯罪のためにアプリを使用した例だが、LINEなどのコミュニケーションアプリを通じて出会い、性的被害に巻き込まれる事件も多発している。

2013年7月、高知県の男性(34)がLINEで知り合った中学2年生女子(14)に18歳未満と知りながらみだらな行為をしたとして県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕されている。

同年9月には、大阪府の男性(39)がLINEで知り合った中学2年生女子(14)に現金を支払うと約束し、わいせつ行為をしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されている。

LINEでは18歳未満はLINE ID検索機能は利用できないが、IDと同じ役割を果たすQRコードなどを使ってつながることができるなど、裏技のある状態だ。そのような裏技を通じ、非公式のLINE ID交換掲示板経由で出会ったと考えられる。

アプリを使った犯罪は他にも起きている。2012年11月、無料通話アプリ「斉藤さん」を使い、出会った男性(22)から現金を奪ったとして、女子高生(16)と無職少年(17)、女子中学生が恐喝容疑で書類送検されている。


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無料通話アプリ「斉藤さん」

同アプリは無作為に選ばれた相手と通話ができるアプリであり一期一会の仕組みだが、最初に通話した時に連絡先を交換すれば交流は可能だった。同アプリでは動画中継もできるため、通話した女子中高生に服を脱がせる事例が発生しているという。

SNSアプリやコミュニケーションアプリを通じて、子ども達は積極的に出会っている。単に世界を広げたいという子もいれば、自ら売春を目的に利用する子もおり、犯罪に利用する子までいる。

このようなアプリは未成年の利用が規制されていないため、保護者は子どもの利用を確認し、危険性について教えておく必要があるだろう。

 

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