今週はスマホで利用できるメール周辺の用語を紹介していきましょう。まずは基本編として、電子メールアドレスの成り立ちについて解説していきます。特に「@(アットマーク)」より後ろ側の文字列には、とても重要な意味がありますよ。
メールアドレスは@の前後で役割がちがう
電子メールのアドレスには、必ずアットマークが含まれていますね。このアットマークより手前(左側)の部分を「ユーザー名」、後ろ(右側)の部分を「ドメイン名」と呼んでいます。
このうちユーザーが自由に設定できるのは前半の「ユーザー名」だけで、ドメインにあたる後半部分はメールサービス提供者によってあらかじめ決められたものを使います。
メールアドレスの前半にあたるユーザー名を決める際のポイントとしては、サーバーによって使えない記号があること、「.」(ドット)が連続したり最後に位置したりということがないよう注意すること、等が挙げられます。
ドメインの仕組みを知っておこう
さて、メールアドレス後半部にあるドメイン名は、それぞれの部分が「国」や「企業や団体といった種別」を意味しています。ドット(.)で分けられたブロック毎に右端からトップレベルドメイン、第2レベルドメイン...と区別されます。
「.jp」などのトップレベルドメインは国を表していて、イギリスなら「.uk」中国なら「.cn」のように国名を短縮した文字列でできています。
国名の左に付く「co」「ne」などは第2レベルドメインと呼ばれ、企業(co)や政府(go)など組織種類別の区分。携帯電話キャリアのメールアドレスによく見られる「ne.jp」の場合、日本(jp)の通信事業者(ne)を意味しています。
ただしインターネット発祥の国であるアメリカなどでは、国別のトップレベルドメインを使わず組織種別を3文字以上の文字列で表す「.com」や「.net」「.org」等も使われ、これらはジェネリックトップレベルドメインと呼ばれたりもします。
国や組織によって、どのようなドメインがあるのかは、ドメインを管理する法人の日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)に一覧が掲載されていますので参照してみてくださいね。
それでは皆さん、今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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