スマートフォンの安全を確保するために、大きな助けとなるセキュリティアプリを、いくつかピックアップして試してみようという本連載。
第2回の今回は『CM Security(CM セキュリティ)』を取り上げます。
(第1回『Avira Antivirus Security』の記事はこちら)
では早速ですが、『CM Security(CM セキュリティ)』の評価はこちら。
AV Testにおいて、9月度のテスト結果が検出率100%、累計でも98%と、多くのセキュリティアプリの中でも最高レベルのアプリとなっています。
『Avira』と『CM』の間には、仕様に若干の違いがあり一長一短ですので、どちらが優れていると思うかは、人によって分かれるところだと思います。
しかしながら『CM』については一切の課金が不要で、完全に無料で使えるところは、好評価となるポイントでしょうか。
ウィルス監視・スキャン
端末内部にウィルスなどが侵入していないか、定期スキャンを実施することもできますし、気が向いた時にスキャンすることもできます。
新しいアプリをインストールしたり、アプリが更新された時にも自動的にスキャンしてくれますし、基本機能については、文句なしの使い勝手です。
盗難対策
『Avira』同様、本アプリにも盗難対策の機能が搭載されていますが、この機能については本アプリのほうが優れています。
端末側で機能をONにしたら、端末を探すための専用サイトへ行き、Googleアカウントでログインするだけで、すぐに追跡を開始します。
また、盗んだ相手が端末を操作したら、写真を撮影してくれるオプションを利用することもできます。
通話のブロック
通話着信をブロックする機能もあります。これについては、『Avira』とは違い、通話のみのブロックとなります。
AppLock(アプリのパスワード保護)
最近追加された機能ですが、アプリにロックをかける機能も利用できます。
セキュリティに気をつかっていても、知らない間に、誰かに端末を操作されては、意味がありません。勝手に操作されては困るアプリについては、ロックを掛けておくと安全性が高まります。
安全なブラウジング
『Avira』では有料版に移行しなければ使えなかった、ブラウジング(ホームページ閲覧)時のセキュリティにも、対応してくれます。基本的には、標準のブラウザ(Chrome:クローム)を使用していることが条件となりますが、これはありがたい機能だと思います。
アンインストール
他のセキュリティアプリに乗り換えるときには、誤作動を防ぐために、本アプリをアンインストールする必要があります。この場合、盗難対策の「写真撮影」オプションにチェックを入れていると、アンインストールできませんので、ご注意ください。
総評
『Avira』にはGmailに届いたメールをスキャンしてくれる機能がありましたが、本アプリにはその機能がありません。
また、リスク発見時の報告など一部において、日本語化できていない箇所が見られます。
しかしながら、気になる点を挙げるとすればそれくらいですので、無料で最高レベルのセキュリティが利用できることを考えると、本アプリは是非とも試しておくべきアプリの一つだといえます。