「金脈」だと思われているのかもしれません。
インターネットバンキング(以下「ネットバンク」と表記)を狙った、サイバー攻撃が激増しています。産経ニュースが伝えていました。
ネットバンクとはインターネット上で使える銀行のことであり、窓口やATMに行かないとできなかったことがPCなどを使って自宅やオフィスからできるようになるというものです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
このネットバンクで、今までになかった新しいタイプのウィルスの存在が確認されました。もしパソコンがこのウィルスに感染すると、正規のネットバンクにログインしただけでネット犯罪者の口座に勝手に送金されてしまいます。
ログインしただけで、というのは本当に恐ろしいですね。しかも、日本国内だけで2万件が検出されており、これは世界での検出数の約8割を占める数字。
どうやら、日本が「標的」にされているようですよ。
新種ウィルスの恐ろしさ
もちろん各銀行では、不正な攻撃への対策を次々と実施しています。たとえば三菱東京UFJ銀行では、使い捨て式の「ワンタイムパスワード」を取り入れました。
しかし、今回確認された新種のウィルスは送金先を勝手に変更してしまうため、「ワンタイムパスワード」も破られてしまいます。現状では、ウィルスに感染しないこと以外、完ぺきに攻撃を防ぐことは難しそうです。
対策はあるか
では、この新種のウィルスに対して、一体どのような対策が考えられるでしょうか。現在の主な感染ルートは「メールの添付ファイル」と、「ウィルスの仕込まれたウェブサイトをブラウザで見る」の2つです。
まずメールの添付ファイルについては、少しでも怪しいと思ったら開かないようにしましょう。昔から言われていることですが、添付ファイルほどウィルスを送りやすいものはありません。
また、ウェブサイトからの感染は、SNSなどで回ってきた不審なアドレスを開かないようにしましょう。アドレスを送ってきた友人のアカウントが、乗っ取られている可能性もあります。
また、ウィルス対策ソフトをインストールすることも、一定の効果が期待できます。対策ソフトも完ぺきではありませんが、何もインストールしていないよりは、はるかに安全です。
ネット犯罪者にとっては、宝の山であるはずのネットバンク。使用する際は、細心の注意を払うようにしたいですね。