帰りたくても帰れない...。
「帰りたい」と誰しも思っているのに、全然減らない長時間残業。ワークライフバランスが叫ばれて久しいですが、まだまだ天秤がワークのほうに傾いている人も多いですよね。
会社に残っているからといって、その分たくさん報酬が出るといえばそれは別の話。勤怠管理はしているものの「自分は何時間残業しているのか」「きちんと残業代が出ているのか」気になったことはありませんか?
残業代が出ない管理職の方も、自分がどれだけ長時間労働をしているのか、把握したい方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、手間いらずで残業代を自動計算してくれるアプリ『俺の残業代がこんなに少ないわけがない』を紹介します。
出退勤をGPSで計測!
『俺の残業代がこんなに少ないわけがない』(以下『俺残』)は、労働基準法の定めた残業代の概算を、自動的に算出してくれるアプリです。
勤怠管理はタイムカードなどで行うのが一般的ですが、『俺残』はGPSの位置情報を使うのが特徴です。
設定された勤務地周辺に近づくと「出勤」、離れると「退勤」を自動的に判断。勤務地周辺にいた時間を「勤務時間」として計測するんです。バックグラウンドで動作するので、何も操作しなくても出勤/退勤をつけてくれます。
勤怠管理にありがちな「つけ忘れ」を防げるのはありがたいですね。勤務地は複数設定できるため、営業所や常駐先などを行き来する場合でも計測が可能ですよ。
初期設定では勤務地の他に、休憩時間(昼&夕方)、休日、時給を設定します。退勤時間を過ぎても職場にいると残業が発生、表示が赤くなり、残業時間に応じた金額がカウントされていきます。
深夜残業や休日出勤も自動で判別してくれます。休日出勤は法定内休日か法定外休日かで割増率が変わる凝りようです。細かいところまで行き届いてますね。
出張先から直帰した、自宅作業だったなど、イレギュラーな事態が発生したときは、24時間以内であれば打刻の修正が可能です。こうして記録した残業代は、グラフ表示で確認することができます。
会社の勤怠管理だと「今月は◯時間残業した」という情報はわかるのですが、具体的に金額で表示されるとなんだか重いですよね...。この金額が丸々もらえるわけでもない、というのが悲しいところ。
じゃぁ『俺残』を使って残業代を請求しよう! ...という展開になりそうですが、実は逆なんです。開発元によると『俺残』は「残業時間を可視化することで、無駄な残業を減らすきっかけを作るアプリ」とのこと。お金をもらうんじゃなくて、帰るためのアプリなんですね。
残業代に出てくる金額は、すなわち自分の時間の価値。会社にダラダラ残らずに、早くお家に帰ってプライベートを充実させたいですね。