いい経歴があってこそ、かもしれませんが。
経歴書に「ネットゲームでレベル70のパラディンをしていた」と明記し、スターバックスコーヒーの最高情報責任者(CIO)に内定した。そんな転職成功体験談が、CNNの記事にて紹介されていました。
ニューヨーク在住のスティーブン・ジレット氏は、オンラインゲームの『ワールド・オブ・ウォークラフト』というRPGのプレイヤー。ゲーム内では、チームのリーダーとして仲間たちを率いています。
ただチームのトップに居座っているだけでなく、全体の調整をしたり、有能なプレイヤーを勧誘したりとその役割はさまざま。やっていることは、まさに管理職の「仕事」といえるでしょう。
この経験が仕事の場でも生きると考えたジレット氏は、履歴書にゲーム内での自分の役割などを書きました。その結果、スターバックスコーヒーの最高責任者の目に止まり、すばらしい待遇で迎えられたということです。
その後ジレット氏は、スターバックスで成功を収めます。詳しくは、CNNをご覧ください。
私達もマネするべきか
こういった話を聞くと、「よし、それなら自分もやってみよう!」と思いますが、ちょっとお待ちください。ジレット氏は、元からなかなかのエリートだったようですよ。
ジレット氏はスターバックスに内定する前には、IT情報サイトのCNETや、家電量販店のベストバイといった大企業に勤めていました。現在はさらに転職し、セキュリティー企業のシマンテックの最高執行責任者(COO)となっています。
これらのすばらしい経歴があるからこそ、ネットゲームでの経験が実務に生きるという氏の考えが同意されたのではないでしょうか。筆者のようなゴミみたいな...、いえ、平凡な経歴の人間が書いても、一笑に付されるだけかもしれません。
特に日本は、履歴書にはあるべき情報だけを書くべきという風潮が、強いように思います。
それでもやってみる
しかし、ネットゲームでの経験を評価してくれる企業が、日本に存在しないとも思いません。もしあなたがその経験を評価してくれる企業に勤めたいと思っているのであれば、書いてみるのも悪くないでしょう。
ありふれた履歴書の中に奇抜なものがあれば、目にとまるのは間違いないはずですからね。ネットゲームという遊びの中ででも、人をまとめられるというのは立派なことだと思いますよ。
履歴書は自分をアピールするポイントであると同時に、企業風土が自分にあっているかを調べる手段にもなります。本当にアピールしたいことであれば、積極的に書いていくべきなのかもしれません。
履歴書に書くべきこと 「私はレベル70のパラディン」[CNN]
(コンタケ)