オレオレ詐欺(またの名を「振り込め詐欺」「母さん助けて詐欺」)をはじめとした特殊詐欺が急増しています。読売新聞の記事にて報じられていました。
今年の1月~6月だけで6,167件、額にして268億円の被害が出ています。これはとんでもない額ですね。捕まるリスクがあるにしても、この手の詐欺がなくならない理由がよく分かります。
昔はシンプルだった詐欺の手口も、今ではかなり進化していました。少し見てみましょう。
「騙す」から「脅す」へ
まず、犯人は電話を受けた相手に、架空の儲け話を提示します。ここで、どんなに断られても、「名義だけでも」と承諾するまでしつこく粘り続けるようです。
そして、いざ相手が承諾すると別の人間が電話をかけ、「名義貸しで犯罪になる、トラブルにしたくなければ解決金を払え」と現金を要求するというものです。これはタチが悪い。
被害者サイドとしては、犯罪になる可能性があるのだとしたら、警察に相談しにくいですよね。相手の心理に付け入った、あくどい方法です。
現金の受け取り方も進化
さらに、現金の受け渡し方法も、大幅に進化していました。今まではATMの振込みがメインでしたが、こちらはさまざまな対策が取られたことにより、廃れつつあるようです。その他にも、手渡しによる手口も使われています。
そして、現在主に使われている方法は、レターパックを使うというもの。送金記録が残らないため足がつきにくい上に、ATMのような送金額の上限もありません。
次々と手口が生み出されており、まさに犯人と警察のイタチごっこといったところでしょうか。
家族に周知する
特殊詐欺の被害者は高齢者が多いようですが、ここまで手口が進化すると若い人でも引っかかる可能性は十分にありえるでしょう。本記事を読んだ方は、ぜひご家族にこういった手口があることを周知してあげてください。
まだまだ減ることのなさそうな、電話による現金の騙し取り系詐欺。みなさんも、十分ご注意ください。
特殊詐欺急増 電話の儲け話に乗らないで[読売新聞]
(コンタケ)
コメント
コメントを書く