近年になって、捨てられる猫のうち黒猫の比率が増えているのだそうです。イギリスで動物虐待防止のために活動するRSPCA(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals =英国動物虐待防止協会)によれば、現在この団体で保護している約1,000匹の猫のうち7割以上を黒猫が占めているといいます。
RSPCAではこの原因について、黒猫は見た目から個体の区別がつきにくいという従来からの理由に加え、「黒猫は写真に撮るのが難しいことも一因だと考えている」とコメントしています。
最近流行の、スマホ等のカメラによる自分撮り(自撮り=セルフィーとも)で、自分と一緒に猫を撮影しようとしても、なかなか上手くいかないことが捨て猫を増やす一因となっているとしたら、それはとても悲しいことです。
この問題について取り上げている英国デイリー・メール紙の記事では、黒猫の飼い主たちやRSPCAのスタッフが黒猫と一緒に写っている写真とともに、彼らの黒猫に対する愛情あるコメントを紹介。見ていると改めて黒猫のもつ可愛らしさ、生命の尊さが伝わってきます。
Hundreds of black cats are being abandoned by their owners because they don't look good in SELFIES(YouTube/dm news)
自撮りブームも大いに結構ですが、本当に大切なことは一時の流行などではない、ということを猫たち、そして動物とともに生きる人々が教えてくれているようです。
Black cats are being abandoned by owners because they don't look good in SELFIES [Mail Online]
(ワタナベダイスケ)