子どものネット依存は、ソーシャルゲームやソーシャルメディア依存が多い傾向にある。ゲームは男子が、ソーシャルメディアは女子がはまりやすい傾向にある。それぞれの対処法について見ていこう。
承認欲求を刺激するゲーム
ソーシャルゲームは、次のゲームの発売までに時間がかかるため、プレイヤーが利用していない間も気になる仕組みになっている。
学習やスポーツなどはやった分だけ成果が出るとは限らないが、ソーシャルゲームは利用時間に応じて強くなるため、他で承認欲求を満たされない子どもがはまりやすい傾向にある。
人間関係を利用してゲームをしたりランキングが決まることも多く、仲間内で競い合ったり、複数人で戦う場合に仲間に頼りにされることによって承認欲求が満たされ、はまるというわけだ。
「友だちに嫌われたくない」
ソーシャルメディアの場合も、相手がいるからこそ難しい。最近子どもの間で問題となっているのは、LINE依存だ。LINEはトークがきたらプッシュ通知がくる上、トークを表示すると「既読」と表示されるため、すぐに返事しなければというプレッシャーを感じる子どもが多い。
10代は友だち関係が何よりも大切だ。既読を付けたのに返信をしない「既読スルー」は子どもの間で嫌われる行為だ。友だちに嫌われることを恐れ、嫌われていないかを確認するために、利用し続けてしまうのだ。
本当の友人関係は返事が遅れたくらいでは壊れないことを子どもたちに教えよう。友だちの間で夜間の利用について話し合わせたり、返事ができない時の合図などを決めさせるのもいいだろう。
ソーシャルゲームもSNSも、他に夢中になれることがない子どもがはまる傾向にある。将来やりたいことが明確になれば、自ずとネットに割く時間も減る。子どもにとって一番大切なことを考えさせ、自分のネット利用状況について振り返らせよう。