フランスで、自分のブログにレストランの悪評を書いたブロガーが、訴訟されて34万円を失うという出来事がありました。
このブロガーは、ある日訪れたレストランが、あまり気に入らなかったようです。自らのブログに「このレストランは避けるべきである」とする記事を書きました。
すると、もともと読者の多いブログだったこともあり、影響が大きかったのでしょう。店名でGoogle検索をすると、かなり上位に出るようになってしまったのです。
これには、レストランのオーナーも黙っていられません。記事の削除を求め、ブロガーを訴えたのでした。
裁判の結果、レストランのオーナーが勝訴。ブロガーは、記事のタイトルの変更と、損害賠償・裁判費用の支払いで計2,500ユーロ(約34万円)の支払いを命じられたのでした。
ブログの記事で、34万円...。これは辛いですね。なお、そのブログ記事は、既に削除したとのことです。
ブログに書くべきでないこととは
しかし、お店の悪評を書いたブログ記事なんて、ゴマンと見ますよね。なぜ、今回の件では、訴訟されるまでに至ってしまったのでしょうか。
前述のとおり、このブログはもともと読者が多く、ソーシャルメディア上での影響も大きかったことが原因の1つといえそうです。さらに内容が批評の範囲を超えた侮辱と原告がとったことも訴訟の原因となりました。
ブログの記事にかぎらず、オンラインの世界で人・モノをおとしめるような文章は、基本的には書かないほうが無難です。関係者などに読まれてしまうと、面倒なことになるケースが少なくありません。
かといって、良くないと思ったものを「良い」と言うのも、ウソをつくことになってしまいます。もしどうしても否定的なことを言いたい場合は、一見そうは見えないように書き方をちょっと工夫してみましょう。
たとえば、レストランの食事があまり美味しくないと感じたら、「個性的な味」とか、「私には濃すぎる・薄すぎる」などと表現するだけで、だいぶ違うはずです。
ストレートにダメ出しをするよりも、角が立たない表現をしたり、私的な意見であることをしっかりと強調すれば、そうは目くじらを立てられることもないでしょう。
あとは、どこか一箇所ぐらいは褒められるところを見つけてあげれば、さらに安心です。清潔感があるとか、店員さんの態度がいいとか、席が広いとか、それこそなんでも構いません。
ブログやSNSの発展により、誰でも自由に意見を世界に発信することができるようになりました。しかし、それゆえにオンラインの文章であっても、だんだんと責任が伴うようになってきています。
画面の向こうには、自分が批判しているモノの当事者がいるということを、しっかりと意識するようにしたいですね。
レストランへの悪評ブログの対価は、約21万円の賠償金:仏ブロガー[WIRED via コピペ情報局
(コンタケ)