理想と現実の間には、まだまだギャップがあるみたいです。
毎月かかるスマホの月額料金。プランによってはガラケー時代よりだいぶ安くなったものの、なんとなくまだ「高い」印象がありますよね。
このたび、モバイル専門のリサーチ期間であるMMD研究所が、「スマートフォンの通話、利用料金に関する調査」の結果を発表しました。調査は20代~50代のスマートフォン利用者892人を対象に実施され、平均の月額料金や、通話アプリの利用について回答をまとめています。
理想は4000円。現実は6500円。
スマートフォン所有者に月額料金を聞いたところ、平均6,514円という結果になりました。
月額料金に対しては、65.4%の回答者が「やや不満」「非常に不満」と回答しており、適正だと思う月額料金は平均4,054円となっています。理想と現実では2,500円程度の開きが出ていますね。
最も利用率の高い通話サービスは「LINE電話」
LINE電話や楽天でんわなど、最近キャリア番号(090/080/070から始まる番号)以外の通話サービスが増えてきました。これら通話サービス・アプリの利用についての質問には、58.9%が「利用したことがある」と回答しています。
利用したことがある通話サービス・アプリについては、「LINE電話」が75.0%でダントツのトップ。次いで「Skype」が33.9%、「楽天でんわ」が11.8%と続いています。
通話サービスが増えてもキャリアの電話番号は「必要」
通話サービスの拡大のより、キャリアの電話番号は使われなくなってしまうのでしょうか。キャリア番号の必要性について聞いたところ、「とても必要」「どちらかと言えば必要」を合わせた87.5%がキャリア番号が必要であると回答しています。
キャリア番号が必要となる理由については、「時々利用するので念のため」が35.3%でトップ。「公共サービスの登録で必要」「万一かかってくる時のため」と続きます。
格安SIMカードは「知ってるけど使ったことがない」
格安SIMカードについての質問では、84.1%が「よく知っている」「だいたい知っている」「名前を聞いたことがある」と回答し、認知度の高さをうかがわせました。
しかし、「よく知っている」「だいたい知っている」と回答した人の利用率は18.0%となり、「どのSIMを選んでよいかわからない」「携帯会社との契約が残っている」「サポートが不安」などの理由が挙げられています。
月額料金の適正価格が「4000円」というのは、なんとなく肌感覚にあっている気がしますね。
キャリア番号の必要性については、「念のため」「万一のため」と保険の意味で必要と回答されているのが印象的でした。ネットの通話サービスはまだ始まったばかりなのもあり、インフラの信頼性ではキャリア番号に軍配があがるのでしょうね。
月々のスマートフォンの料金は平均6,514円、適正だと思う月額料金は平均4,045円[MMD研究所]
(井上マサキ)