この夏より、キャリア各社がスタートさせている新料金プラン。話し放題なのはいいんですが、パケット代まで含めると最低でも1ヶ月7020円ちょっとかかります。高いです。KDDIの社長が「少し高いかな」と言うくらいですから、平民には手が届きません。
よほどヘビーに通話をしない人は、旧料金プランと『G-Call(ジー・コール)』の組み合わせのほうが、安くなる場合が多いですよ。
『G-Call』ってどんなサービス?
電話から電話に向けて音声データを送るとき、途中で格安の回線を使うことで、料金を安くできるサービスです。「楽天でんわ」も同じ方法で料金を安くしています。
むかし、固定電話の市外通話料が安くなる「マイライン」なるサービスがありましたが、そのケータイ版だと思ってください。
『G-Call』の良いところ
『G-Call』の長所は3点あります。
2. 電話番号そのまま
3. 音質が良い
それぞれについてごく簡単に説明していきますね。
割安な利用料金
G-Callの通話料金は30秒10円(税込)です。国内なら、発信先のキャリア、携帯か固定電話か関係なく同じです。
ドコモ、au、ソフトバンクの旧プランは30秒20円前後(※一部例外あり)ですので、半値以下で通話できることになりますね。
ここではドコモを例に、1カ月あたりの通話時間に応じた「通話料+基本使用料」を表にしてみました。G-Call、タイプXi にねん(旧プラン)、カケホーダイ(新プラン)の3つを並べています。
1カ月あたりの通話時間 G-Call タイプXi にねん カケホーダイ 30分 1343円 1943円 2700円 60分 1943円 3143円 2700円 90分 2543円 4343円 2700円1カ月に90分、1日あたりの通話時間の平均が3分以下なら、G-Callのほうが安いんです。
今使ってる電話番号が使える
電話番号の頭に4ケタの数字を付け加えるだけで、現在使っている番号がそのまま使えます。IP電話のように050で始まる電話番号にすっかり変わってしまうということがありません。
専用アプリを使えば、4ケタの数字を加える手間は省けます。また相手先が携帯なら、今まで使っていた電話番号が通知されます(4ケタの数字は通知されません)
上の写真が専用アプリ。すごくシンプルですが...。
良好な通話品質
音声品質はキャリアが提供する通話サービスと変わりがありません。理由は『G-Call』が電話回線を使っているからです。
データ通信回線を使うIP電話は遅延や音声品質の低下が起こりえます。その点、電話回線を使う『G-Call』は安心です。
残念なところ
はっきりいって、専用アプリのデキがいまいちです。iPhoneの電話アプリに比べて、かなりかっこ悪い。
アドレス帳からや、発信履歴からの発信は問題ないのですが、iOS版では「着信履歴からの折り返し」ができません(アンドロイド版は可能)。
Androidスマホなら、通常の電話アプリをG-Callに対応させるアプリを使ったほうがいいですね。
申し込みは簡単
『G-Call』の申し込みは公式サイトから簡単にできます。必要な情報(名前、住所、クレジットカード番号など)を入力フォームに打ち込むだけです。
申し込みから実際にサービスが利用できるようになるまで約2営業日かかると公式サイトには書かれています。私の場合は申し込みから数時間で使えるようになりました。
なんか怪しいメールが来るんだけど...
初期設定だと、『G-Call』の運営元から「タラバガニを買いませんか?」みたいなメールがときたま送られてきます。
スパムみたいなうっとうしさはありませんが、気になる方は止めれば良いでしょう。配信停止は『G-Call』のサイトから数クリックするだけで可能です。
使用端末:iPhone 5
OS:7.1.2
バージョン:1.11
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発売元:gap Co., Ltd.
更新日:2014年5月19日
価格:無料
対応機種:iOS 5.1.1 以降
(てらさきりょう)